お母さんとの激しいバトルの末、合格発表を見てきました。
昨日の日記で書いたように、お母さん(妻)は、今日の受験校の試験の後、長女を迎えに行き、そのまま本命校の合格発表を一緒に見に行くつもりであることが判明。しかし、長女が「お母さんとは、見たくない」というので午前中お母さんに途中で交替して欲しいと頼みました。ことあるごとに長女は、自分の本命校のことを口汚くののしられているので、長女がそう思うのも当然と言えば当然です。今回は、長女からのお願いですから、最初はお願いモードで始まりました。
「頼むから合格発表は、(長女と私とで)行かせてくれ」
「なんで都合いい時だけあんたの言うことをきかなければならないの」
「あれだけ反対していたんだから」
「あんたの指図は受けない」
しかし、喧嘩を大きくすることに関しては天賦の才があるお母さんとやりあううちに、
予想通り、ものすごいもののしり合いになりました、いつものように。
「お前に騙された」
「結婚式で幸せにするっていったくせに」
「お前の親にきいてみろ」
と喧嘩のための言葉のオンパレード。最初はなんとかこらえて冷静にしていたのですが、途中からがまんできずに、
「なんでも他人のせいにしていたら幸せになれるわけないじゃないか」
と。この辺りから、私もプッツン。
最後はこんな感じです。
「じゃぁ、(今日受験している学校へも)俺が迎えに行く!」
と言い切って自分の机まで戻ると、急いで追いかけてきたお母さんが、
「学校の前で喧嘩する気なのっ!」
「こうなったら仕方ない!」
お母さんが喧嘩になるたびにお題目のように何度も「騙された」、「裏切られた」と繰り返す長女と私で願書を取りにいったことだって、
とても言い出せる雰囲気じゃなかったことを何度も説明しました。お母さんは、自分が行って欲しくないと思っている長女の本命校へ私が誘導したと思っているのですが、それは事実ではありません。
「何度も言うけど、俺は(今回の本命校を受験するよう)指図した覚えはないし、策略みたいなものもない。もちろん(長女から)意見を求められれば、どう思うかは答えたけど、見ていない学校だからと距離をおいていた。見に行ったことのある(お母さんが本命校にさせたかった)明日受ける学校も今日の学校もいい学校だと思うと、(長女には)ちゃんと伝えた。お母さんには『どうしても行って欲しくないなら(長女に)頼め』とちゃんと説明した。だのに指図しようとしたんじゃないか」
というやりとりを経て、最後はお母さん(妻)が折れました。最寄り駅で付き添いを交替して試験会場に向かうことにしました。その後、お母さんも落ち着いて、「駅まで送っていって」と言ってきました。さっきのバトルはなんだったんだっていうほど静かな表情で。駅まで送る車の中で「正直なところ、受かるかどうか自信がないんだ。国語の問題が今年は簡単だったのが心配。」と伝えておきました。長女は、夕べ国語の記述を全部埋めることができたことがすごく嬉しかったのですが、それがお母さんには自信満々と映ったようです。たぶんこういうボタンの掛け違いをたくさんしているからみんな自分をいいように利用している、って思うようになるのでしょう。
細かいことは書きませんが、可哀想にお母さんは完全に長女に私をダブらせているようです。上から目線で見下している、と。たしかに要領の良さはよく似ています。そして
目つきも。「ひまわりの方がずっとわかっている」なんて言葉もバトル中にはでてきました。長女も次女がお母さんのお気に入りだってことは、わかっています。寂しそうでもあります。長女は、クールな外見とは異なり、繊細な神経の持ち主です。マイペースの兄妹とは違い、何をするにも本当にこれでいいのかと自問自答するタイプの子です。それだけに、これからも長女はお母さんとの「母と娘」関係に悩みながら大人になっていくのでしょう、私がお母さんとラブラブな頃に戻ることがないのと同じように。
それにしても、小さい頃からお母さんの愛情を実感することがなかった長女が可哀想でなりません。でも、もはやどうにもならないかなと思います。長女も、「できるだけ家に早く帰らなくて済むように部活をやる。塾に通うのもいいかも。」と言い切っています。
さて、前置きが長くなりましたが、結果としては桜咲きました。激しいバトルをしたものの、結局お母さんも発表を見にきて(おい、娘よ!あのバトルはなんだった?)、合格を知ると泣いていました。午前の試験の後、のんびり昼食をとっていたとのことで二人は手続き終了前には到着できず。危うく手続き時間が終了してしまうところでした。幸い、塾の先生がそのことを知らせてくれたので、最寄り駅に先に着いて待っていた私が先に結果を見て、書類を受け取ることができました。
帰宅したところで、お母さんがクリスマスプレゼントを買いそびれた時のために昨年買っておいた万年筆をラッピングして合格祝いに渡しました。
本当によくがんばりました。おめでとう。