カテゴリ:日常
今年は台風だ、北海道では地震だと天災に振り回されている。
知人の大家の女性が「ねえねえ、聞いて」と愚痴ってきた。 今回の台風で借家の屋根の瓦が飛んでしまったらしい。 こういう時、たくさんの家が一斉に修繕するので、職人さんの手が回り切れない。 なので、差し当たって屋根にブルーシートをかけて、雨を一時的にしのいで、 雨漏りから家を守り、順番に職人さんに修繕してもらうんだそうだ。 火災保険をかけるときに、どんな災害に対しての保証を付けるかで異なるが、台風の風での被害は「風災」という特約をつけておけばこういう費用も出るんだそうだ。 さて、彼女は一生懸命に付き合いのある業者さんに電話をし、それでも引き受けがなくて片っ端から数十件電話をかけたところ、やっと1軒なんとか受けてくれる先が見つかったらしい。 ところが、そこの費用が桁外れだったのだ。 ブルーシートをかけるだけで、24万円。 ちなみに普通の場合、ブルーシートをかけるだけなら、大体15000円程度が相場である。火急の際だから多少値上がりすることはあるだろう。それにしても24万円。桁が違いすぎる。 こういうのを足元をみる、というのだろうな・・・・。 どうしてそんなに高額なのですか?と聞いたら、ブルーシートが品薄で、特別なブルーシートを特別なルートでうんぬんかんぬんと言っていたらしいが、ブルーシートに特別も何も聞いたことがない。 それでも5件ほど依頼があったそうで、あまりの高額さにいくら何でも火災保険も出ないだろうと判断した彼女は多少不安だけど、普段頼んでいる業者さんの手が空くのを待つしかないか・・と意気消沈気味。(この後、愚痴った知り合いの中に屋根修理の方のつてがあって、なんとか無事適価でブルーシートをかけることができたらしい。) この話を聞いて、こういう時に足元をみて高額な請求をすれば、二度と仕事は来なくなるのは目に見えている。それでもなお、高額な請求をしたということは、もしかしたら良心的な価格で行っても、それに感謝もせず例えば次なにかあった時に仕事を回そうとか、値切らずにさっさと支払うとかそういう行動をしない依頼者も多く、職人さんのほうも懲りているのかな?とも感じた。 今の日本はとにかく安く。安くしてもらうことが一番大事、というような風潮がある。確かに資金は限られているし、儲けるためには仕入れを安くするのが一番ではある。でも提供側にだって生活があるのだ。適正な料金を払い、お互いに儲かるというのが一番の理想なんだけど、なかなか難しいものだなと思った。 もうすぐ平成の年号が新しくなる。そして平成から始まった消費税が8%から10%へ上がる。 消費税は外税で、価格に転嫁しやすくはなってきているけれど、まだまだ転嫁できないでいる小売業なども少なくない。 転嫁できないということは、結局取り分が減っているということでもある。 消費者のほうとしては、同じものを買うのに2%多く資金が必要になる。2%といっても、年間にすれば結構な額だ。 年号が変わっても、なんとなく消費が振るわない、景気もぐだぐたの日々が続いていくのだろうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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