カテゴリ:ちょっとお得な気分
アロマテラピーと出会ったのは、長女を出産するために入院した病院だった。
産婦人科は二極主義なのか、豪華さを売りにするところと従来ながらの堅実路線に分かれているように見受けられるが、私の入院した病院は豪華なタイプだった。 誤解を受けないように書くと、豪華なホテルのような食事とかどこのリゾートだ?と思うくらい広々とした快適な病室も素敵だったが、夜間でも医師が2名対応可能で、産科の看護師さんは全員助産婦さんの資格保持者という医療面でも素晴らしい病院だった。 さて、その病院、院長先生が主体となってアロマに取り組まれていて 入院メニューにしっかりとアロママッサージも入っていた。 慣れない出産で不安定になっていた私にはとても心地よく虜になってしまい、アロマランプやらアロマオイルやらを買い込んで退院した。 それ以来、どっぷりとアロマにはまってしまっているのだった。 ところでつらつらと福岡で開催されるイベントを眺めていると、 「メディカルアロマテラピー」のセミナーがあるというので参加してみることにした。 主催はNPO日本メディカルアロマテラピー協会となっている。 URLはこちらの団体だ https://www.jmaa-aroma.com/curriculum/ この協会の福岡支部が本部の会長を招へいして今回のセミナーを企画したようだ。 アロマは確かに昔から薬効があるといわれていて、いわゆる民間療法的な位置づけにあるように認識していたが、ここまで「メディカル」をうたい、治療とするところは初めてみたので試しにセミナーを聞いてみようとおもったのだ。 いままで聞いたり読んだりしたアロマは香りごとに効能があること、蒸留水やオイルに混ぜて使う方法などを学ぶことができたが、このセミナーではもっと深いところまで知ることができたように思います。 アロマオイルの成分を分析して、どの成分にどんな薬理作用があるのかを明確にして、よりたくさんその成分を含む香りを利用するなど、大層科学的です。 また、協会独自で界面活性作用のあるジェルを開発されていたりもしました。 衝撃的なことが一つありました。 アロマオイルの酸化による成分の変化についてです。 柑橘系などはなんと開封後半年程度で変化してただの「香り」になってしまうんだそうです。 でも、それでもオイルで希釈してマッサージしたりする分には十分に使えるんだそうで・・・。 私にとって有益だったのは日本薬局方収載医薬品と言われるものがあるのですが、そこに入っている親水クリームが基材として使えるということです。 このクリームは同じく局方品のグリセリンを加えることによって粘度を調整することができます。 協会ではこの基材にアロマオイルを加えてアトピーなどの治療に役立てているそうで、原理的には湿潤療法になるんだそうです。 親水クリームのテクスチャーはニベアに近いなと思いました。 局方品ですから、組成などはバッチリわかってますし、肌の弱い人はアロマオイルも入れずにこれを化粧品として肌に塗るのも良いのではないかと感じました。 講義ではそのように聞いていたのですが、実際帰宅して局方品の一覧表をみたら「親水クリーム」なるものはないんですね。「親水軟膏」なのか「親水ワセリン」なのか。 どっちにしてもクリーム状の基材に変わりはなさそうですが。 アロマオイルと、協会独自のジェル基材、そして蒸留水を使っていろいろな乳液状の混合物を作り、それを肌に塗ることで様々な症状に効果を発揮するそうですが、アロマオイルの変質スピードが思っていた以上に早いことを考えたら、私はそこまでしなくてもいいかなと思いました。 最後に問診票を使って、体の状態を知り、それを補うアロマを使うことでバランスが取れるという話があってそれはとても興味深く思いました。 結局アロマは今まで通りルームフレグランスとして使い気分転換を図るほか、バスボムを作ったり、虫よけスプレーを作ったりするくらいでとどめようと思いました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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