父の最期
父は尿管がんでした 昨年の5月に血尿があり 大学病院を受診したのが始まりでした その時点で癌はかなり進行していたので 手術しても、しなくても結果は同じだったかもしれませんが もしかしたら・・・との父の意志で 8月に手術しました 左腎臓、尿管、膀胱の一部を取る手術で 8時間もかかる大手術でした 術後は順調に回復し 1か月で退院することができ これなら あと数年は大丈夫!って思えるときもありましたが 退院してから わずか1か月で 癌は膀胱に再発、そればかりか肺や腸にまで転移していました そのとき先生からは 3~6か月の余命宣告 父には再発したことは伏せていただきました。 もちろん余命のことも・・・ 尿管がんは 喫煙者に多いらしいです 父も 昔から煙草を吸っていました もちろん喫煙者のすべてが癌になるわけではないですが 喫煙されていらっしゃる方、 もし止められたら 今からでも止めて、癌の要因を1つでも減らしませんか? だって、癌て ほんとうに辛いんですよ! 母も癌、父も癌、2人とも最後の1~2ヶ月はほんとうに痛がって、苦しんでね・・・ テレビドラマなんかで見るように 楽に死ぬことはできません 肺がんの母は 骨に転移したので とにかく痛がりました 父の最期の1か月は もっと大変でした 痛みはもちろん、下血に血尿(ほとんど血)、 やせ細った体がむくんでしまい 足は3倍くらいにまで太くなっていました 痰で息ができないのも苦しいけど 痰吸引をしてもらうのも苦しがりました 癌に苦しめられた父ですが 最期まで意識ははっきりしていました 逆にそのことが 父を最期まで苦しめた原因の1つでもあったかと思います 亡くなる前日も 『もう死ぬんじゃないかな・・ 顔色悪くない?』って 看護師さんに自分から聞いていましたし、 当日も苦しくてたまらなかったんでしょうね、看護師さんに『ワーファリン(心臓の薬)をくれ』 って頼むものだから 看護師さんもビックリしていました その日は午後から血圧が下がり始めたので 私は病院に泊まるつもりでいたんです 父に『今夜は泊るね!』って言ったら 首をウンとうなずきました こんなに意識のはっきりしている人が死ぬわけないって思っていたし、 血圧も上がり始めたので 今夜は大丈夫かな、なんて思っていました 消灯の時間がきて 部屋の灯りを消してしばらくしたら 寝ていた父が 苦しそうな息をしたので 主人と私で両手を握って『苦しいね~』って言ったら また首でウンとうなずきました それから数回息をして・・・ それっきりでした その日は、夜だった、もう一人危ない方がいらっしゃった、救急患者もあった、 などで看護師さんも大忙しだったようです (亡くなる4日前に一般病院に転院しましたので) 病院で死亡した場合、看護師さんが遺体の清拭をすべて行ってくれるのですが 人手が足らず 私も手伝わさせてもらいました 痛みも何も感じない亡骸なのに 丁寧にひげを剃ってくれ 体を優しく拭いてくれた看護師さん ほんとうにありがとうございました 私も いい経験をさせていただきました 前回のブログでお悔やみの言葉をいただき ほんとうにありがとうございます 今、四九日法要の準備で バタバタしています それが無事に済めば 通常の生活に戻れると思います そしたら 元気なモンタをマオをアップしますので待っててくださいね