Hale Mahina

　たくさんの音たちが自分の環境を取り巻いている。テレビの音、近所の人たちの話し声
通りを行く車のエンジンの音、どこかで家を建てている音。
そしてもっとたくさんの音たちが　耳の中を通りすぎていく。
目を閉じて意識的に耳をすます。それはお皿のようなアンテナを拡大していくかのよう。
自分の耳は大きなアンテナになっていく。
鳥の鳴き声、おしゃべりをしている、歌を歌っている、誰かにメッセージを送っている。
風のそよぐ音が　木の葉たちをおしゃべりにしていく。
生きていること、この大地とつながっていること、地球という愛の中で生きていることを感じる。たわわに実ったお米のように頭を垂れて感謝する。ありがとう。ありがとう。

昨日のアメリカのニュースは各国の軍事費を数字で対比しながら軍事力のあり方について語っていたっけ。ディナーの支度をしながら台所にいた私は　心の中で『遅れてるね』と言っていた。
時代はここまで時間を費やし歴史を重ねて来た。
誰もがこの地球という惑星に暮らしている。
誰もがこの地球という生命体の愛に包まれて、守られているというのに。
国と国の対立は、呼吸器官と消化器官を対立させ　どちらが主導権を握るのかと言っているようなもの。どちらも共生しながら　お互いの特徴を生かして生存のために働くことが命をつなげていく。

生きることは愛情なんだと思った。