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カテゴリ:海
今日はいつものポイントからもう少し離れた所へスノーケル。
カメがひょっこり現れたと思ったら首や顔、目の回りにかなりの腫瘍ができている。 左手?が ちゃんとあるのに少し後ろよりにねじれていて全く動かない。 セラピストの私は人間だけでなく全ての生き物の姿勢や動きに興味があるので じーっと見ると かなりの回数で釣り糸が肩の部分から首の部分そして反対側の 肩へとぐるぐる巻きになっている。最初に絡んでもがいたときにそれが血液などなの 流れを止める事になりそれが腫瘍などの原因になったと思える。 ハワイでは基本的にカメに触るのは法律違反。でもそんな事は言ってられない。 一緒に居た友達を呼ぶと私が後ろからカメの甲羅を軽くつかみ、友達に巻き付いた 釣り糸を外してもらいました。釣り糸はよく見かけるサイズより太くナイフを 持って行かなかった私たちにはかなり困難な作業。 そのうちカメの方が我慢できなくなり 作業を友達と交代すると私の腕を軽く噛んできた。 ちょっと痛かった。 それでもきつく巻き付いた釣り糸を見るともう少しだけでも外さなければと思い 少しの間そーっとそーっと離れた所を泳いでついて行った。 20ftの深さに来ると砂の上で休むカメ。体調はかなり悪く、ようやく生きてる様子。 疲れているうちにと思い なんとか素潜りでそこまで。朝早いので耳抜きの調子が悪くあと30cmの所でギブアップ。私を追いかけて潜った友達がなんとか彼を後ろからつかみ 水面まで。もつれて固まりになっている所だけをなんとか歯で噛み切って今日の所は 海に帰って行ってもらう事に。 カメは基本的に岩などに表面にある藻などを食べて生きている。岩上からの釣り人には カメの姿は見えにくいかもしれない。でもそれが絡んだり、釣り針が首に突き刺さった りしているカメはそんな釣り人たちの被害者なのでは? だからといって私は釣り人たちを 責めたりはしませんが、少なくとも岩や珊瑚に絡んだ自分たちの釣り糸がその先どういう 状態をもたらすかという事をもう少し考えてほしいなと思います。 カメだけの立場を優位にするわけではありません。ただ人間のエゴで 楽しむために何かを 傷つけてもよいという事は決してないと思うのです。 そこにはもともとずーっと昔から代々生きて来た生物が居るのです。 誰でも自分の家に突然殴り込みが来たら嫌だと思う。 そういう事を人類は自然や地球の環境に対して無関心にも行って来たのではないかなと思う。 その結果がこうして目に見える形で私たちの前に現れる。 そんなとき、心が痛いというよりもなんとかしなくてはという気持ちの方が強い。 感傷に浸っている暇などないのだ。傷ついたカメたちの世界には医者は居ない。 自分たちが生きる範囲の中で謙虚にそのままに生きている。 釣り糸を外す事は 私に取って人間界の起こしてしまった事への処置というか責任を 取っているような気もする。釣り糸の絡んだカメが私の腕についた歯形を見つけて 私のとこまで泳いでくれると 新しく手に入れたはさみでそれをきれいに取り除く事が できるのにと思っている。この歯形いつか消えてしまうと思うけど その前にカメの信用を 得たいと思った今日この頃。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年08月30日 16時44分17秒
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