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カテゴリ:恋愛
彼への愛が仙骨の左の縁に張り付いていた。
羽ばたく日は近いからそれさえも取り払ってしまいたい。 ロルフィングのセッションでチャドくんの手が 何かに導かれて仙骨へ。 とその瞬間涙が頬を伝う。(こんなはずじゃなかったのに。もうすぐ飛べるのに) 書類のこと、数度目の引っ越しのこと。自分から落ちたその恋に終わりを告げるのも 自分だからと 全てを一人で片付けて来た。そのプレッシャーからの解放。涙。 弁護士がいれば言われずに済んだことばが頭の中にこびりついている。 ただ恋愛が終わって行くことを第三者に介入されるのは何かが違うと思った。 人とのコネクションはネバネバした感触がある。 でもそのかけらは錆び付いてはがれ落ちるトタンのようにカサカサしていた。 黒い服を着た灰緑色の皮膚のおばあさんが コンクリートの何もない部屋から 私を見ていた。じーっと。だれ?あなたは。 身体が感情の波に揺らされている。最後までつきあうチャドくん。 ”じゃあ身体をボールのように丸めてみて。右向きでも左向きでもいいよ” で右向きに。(何だ~これ。胎児の気分)背骨と仙骨に軽く触れるチャドくんの手 ”じゃあ 落ち着くまで部屋にいて横になってて下さい”で今日のセッションは終わり。 最後のひとかけらがリリースされて行く。そして涙は流れ続ける。 そのかけらを遠く流して行くかのように涙は流れ続ける。 決して最後ではない恋の終わりには いつもこの世の果てかと思うような感情がわき起こる。 その果てに次の世が続いている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年12月28日 14時19分37秒
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