エイプリル・フール
ちなみに、スペインでは12月28日かなんかがウソをつく日。なんでも、子供のための聖人の日がこの日だかなんだかで、4月1日はスペインでは何でもないらしい。何かとへんちくりんな国である。とうとう舞さんが明日の朝日本へ経ってしまう。そんなワケで、みんなでお別れパーティーを企画した。でも、今日はエイプリル・フール・デー。スペインじゃ違うかもしれないけど、その他の国ではウソをつく日。なので、舞さんには「今日私が料理作るけど、他の子たちは来られないんだって。残念だけど。」って言った。そして、授業後とかもファビアンとかラダとか皆に「舞に最後のお別れみたいにお別れして」って言って、みんなで舞さんを騙した(笑)。ごめんね、舞さん。そして、家に帰ってから、昨日のうちにさばいておいたイカたちを使って、舞さんのお気に入りのスペイン料理・小イカの墨煮を調理開始。実は、昨日カリフールへ行って今日のために材料を買い込んで、生イカをさばいたのだ。墨袋もちゃんと取って。下ごしらえは昨日のうちにやっておいてたから、今日はソース作り。ニンニクとかピーマンとか玉ねぎをみじん切りにして炒めて、トマトソースを加えてぐつぐつ。そして、ついにイカ墨投入!!…あれ? 黒くならない。。。トマトの色の方が強~い!!マジ大ピーンチ!!!!!ファビアンがウチに来る前に買い物に出て、冷凍イカ墨を購入、帰宅してから1袋をソースに加えて、ようやくソースが黒くなった。すごい本物っぽい。そのうちにファビアンがやってきた。彼はトルティージャ・エスパニョーラ担当。例のホストマザーに教わったレシピでオムレツを作って大成功したから作りたいんだって。正直、彼の料理の腕前はあまり信用してないけど、私はイカで手一杯だったから任せた。直後、エヴァンとラダもやって来て、みんなでトルティージャ調理開始。玉ねぎとじゃがいもをみじん切りに…あぁあぁ、みんな台所をこんなにも汚してくれちゃって…(ToT)みんなが玉ねぎにオイオイ泣きながら切ってて、結構笑えた(笑)。そして、玉ねぎとじゃがいもを炒めるんだけど…あのぅ、どう考えても、それ、焦げてるんですけど(-"-;)何度も「それ大丈夫なの? 焦げてるよ?」って言っても「これでいいんだ」とか「こういうものなんだ」とかって答えが返ってきて、私の助言を気にしちゃくれない。その後それを卵と混ぜて焼く。フライパンいっぱいに広がった卵を皿を使ってヨイショとひっくり返す緊張の瞬間。ファビアンが流し台の上で(一応念のため…)ひっくり返して…大成功!!でも、どう見てもトルティージャは黒かった。。。そりゃそうだよ! 中身の玉ねぎとじゃがいもが黒いんだから!!そして、テーブル等全て準備してから、待つこと数十分。ベルが鳴って舞さんがやって来た。みんなを玄関近くの部屋に押し込めてサプライズ・パーティーの開始☆私たちに譲りたい品々を持って舞さんがやって来た。うちの中に入れて、普通に会話してたところへ舞さんの背後のドアが開き…「きゃー!」サプライズ大成功☆舞さんは私のウソに完全に騙されて、誰も今晩は来ないと思い込んでいたらしく、相当びっくりしていたようでしたv(^o^)vそして、ディナーをテーブルに並べ、早速フェアウェル・パーティーの開始。トルティージャとパンをセンターに置いて、イカ墨煮は各人のところへソースを付けて4つずつ。サングリアとジュースをグラスに注いで、Arriba, Abajo, Adelante, Atras! 乾杯☆やっぱりトルティージャは焦げすぎてたみたい。舞さんも普通に「もうちょっと焦げてなければもっとおいしかった」って感想してた(^^ゞイカ墨煮はかなり好評だったみたい。舞さんは「バスクで食べたのと同じ味がするー」って言ってくれた。…いやいや、照れますなぁA(^.^;)食べてる途中、ラダの携帯に電話がかかってきた。(みんなは誰か知ってたけど、舞さんだけ知らないの。)舞さんが出ると…「スサナ?(←先生)」先生たちも招待してたんだけど、残念ながら先約があり、来られないということだったので、代わりに電話するって約束だったから、電話かかってきたの。スサナから電話がかかってきてきゃぴきゃぴしていたところへ、また次の電話が。「誰?」と舞さんが言うと、「ラファだよ(←先生)」と返事。舞さんもびっくりしてました(…と思う)。食べ終わって片付けして、最初にファビアンが帰っていった。でも、帰ってから台所に彼の鍵が置いてあるのを発見、「ファビアン!!」「鍵忘れてるよ!」「あー!大変だ。ありがとう。それじゃ。」そして、そのあと、また台所で彼の大切なトルティージャのレシピのメモを発見。「ファビアン!!」「また何か!?」「レシピ忘れてる!!」「あぁ~!ありがとう。」二度あることは三度ある(No hay dos sin tres)ので、念のためもう一度台所を調べたけど、さすがにもう忘れ物はなかったので、それでファビアンは帰って行きました。その後ちょっとしてからラダとエヴァンも帰っていった。みんなが帰った後、テーブルの上にエヴァンの携帯が置きっぱなしになっているのを発見!慌てて舞さんが走って外に行ったけど、もう既にエヴァンの姿は無く…そのうち気付いて戻ってくるだろうっていうことで、とりあえず部屋で3人でデザートを。前もって凍らせておいたココナッツ風味のヨーグルトとマンゴージュース。すごいんだって!このただ凍らせただけのヨーグルト、かなりおいしいんだってば。まさしくフローズン・ヨーグルト。そして、マンゴージュースの方もシャーベットになってて、これもかなりおいしい。元々のジュースがおいしいから当たり前なんだけど、途中で何度もかき混ぜたおかげで、そんなにカチコチに硬くなってもいなくて、かな~りおいしかった。3人でうまいうまいって言いながらスプーンでボウルから直接すくって食べているうちに、ブザーが鳴ってエヴァンが慌てて携帯を探しに戻ってきた。万事無事解決☆デザートが食べ終わり、後片付けをしてから、とうとう舞さんが帰宅することに。せっかくだから舞さんちまで行こうって話になって、深夜1時頃に外出。舞さんのピソに行って、ちょこっとだけ話をして、最後に写真を撮ってお別れした。ずっとお世話になってたし、かなり淋しくて、本当はちょっと泣きそうだったんだけど、最後まで気丈に…明るくお別れしようと思ってこらえた。この日、舞さんは明け方5時半には家を出てないといけなかったために、完全徹夜する予定だったそうで、この後はひたすら荷造りだの何だのとやるつもりだったそう。最後の最後にハードな日を送るなんて、舞さん大変だなぁ。ロンドン、マジョルカ島、バスク地方(サン・セバスティアン、ビルバオ)に一緒に旅行したし、よくウチで一緒に料理して夕飯食べたりもしたし、ケバブもよく一緒に食べに行ったし、中華も食べに行ったし、ウチで映画のDVDを見たりテレビを見たりしたし、クラスも最後の3ヶ月間はずっと一緒だったし、本当に色々とお世話になりました。舞さん、本当に本当に本当に本当に本当に、どうもありがとね☆また日本に帰ってから絶対に遊びに行きましょ。Muchas gracias por todo lo que me has hecho.Nunca te olvidare y nos vemos en Japon.Espero que tengas buena suerte y un gran exito del futuro.Hasta luego!Un beso fuerte,Mayu.