JR九州、貝塚地区に新駅設置へ
福岡市東区の貝塚地区には福岡市交通局(地下鉄)箱崎線と西鉄貝塚線(旧宮地嶽線)の駅がありますが、付近を鹿児島本線が通っているにもかかわらずJR九州の駅がありませんでした。しかしJR九州は16日、貝塚地区に新駅を設置し、2025年春に開業予定であることを正式に発表しました。もともとこの付近にはかつて九州大学の箱崎キャンパスがありましたが、2005年から西区の伊都キャンパスに順次移転することになり、2018年ですべての移転が完了しました。箱崎キャンパス跡地では再開発が進められることになり、住民協議会からの新駅設置の要望を受けて福岡市とJR九州が協議してきました。貝塚地区にJR九州の新駅が設置されることで、福岡初の3社局乗換駅が誕生することになり、通勤・通学の利便性がさらに増すことになるはずです。例えば小倉・香椎方面から天神地区へ通勤する場合、今までは博多まで向かってそこから地下鉄に乗るというルートしかありませんでしたが、新駅設置で香椎~新駅~天神というルートも選択肢に追加されます。また博多駅はJRで在来線からの通勤・通学客だけでなく、新幹線からの出張客や地下鉄で福岡空港からの出張客も合流して大変混雑しますので、これらを少しでも分散することができるという効果もあります。さらには約4年前のこのブログで書いた振替輸送協定の締結につながればいいなと思います。首都圏や関西などの大都市ではある鉄道会社の路線が人身事故で運転見合わせになると、近隣の路線で振替輸送が行われ、その会社の定期券で他社の路線に乗れたりします。しかし福岡ではこの仕組みが無く、万が一どこかの路線で事故が起こった時は迂回するのにわざわざ他社局の運賃を支払わなくてはなりません。新駅開業をきっかけに振替輸送協定を3社局が締結してもらい、それぞれの路線の利便性の向上につなげてもらいたいと思います。それでは、今日はここまで。