島原鉄道、38言語に対応した翻訳機を導入
ここ数年、日本ではインバウンド(訪日外国人旅行)の観光客を海外から呼び込む取り組みが進められています。その流れは九州でも顕著になってきているのですが、やはり問題となるのは言葉の壁です。さすがに英語だけでは対応が厳しく、とはいえあまり規模の大きくないところではそのためだけに社員を雇うというのも難しいのが現状です。長崎県・島原半島を中心に鉄道やバス、船舶やタクシーの事業を行っている島原鉄道ではこの問題を文明の利器で解決することにしました。島原鉄道では5月から『EasyTalk(イージートーク)』という多言語音声翻訳機を導入しました。EasyTalkは現時点で、以下の38言語に対応している翻訳機です。<対応言語>日本語、英語(米・英・インド・オーストラリア)、中国語(北京語・広東語・繁体字)、韓国語、ロシア語、フランス語(フランス・カナダ)、イタリア語、タイ語、ポーランド語、デンマーク語、ドイツ語、フィンランド語、オランダ語、チェコ語、ルーマニア語、ポルトガル語(ポルトガル・ブラジル)スウェーデン語、アラビア語、ギリシャ語、スペイン語(スペイン・南米)、ハンガリー語、インドネシア語、カタロニア語、スロバキア語、ノルウェー語、ヒンディー語、ヘブライ語、ベトナム語 、トルコ語、 マレー語なお、近いうちに対応言語が42言語に増える予定です。5月末時点で島原鉄道の諫早駅・島原駅と、島鉄バスの島原営業所、小浜バスターミナルの計4か所に導入されていますが、将来的には島原鉄道の車両内や、長崎空港・福岡行きの高速バス、さらにはフェリーの船内やターミナルにも順次導入される予定です。世界164ヶ国で使用される言語が使える翻訳機の導入によって島原・雲仙を訪れる観光客がスムーズに旅行を楽しむことができ、さらにはリピーターが増えるようになるといいですね。また、こうした事例が九州の各交通事業者にも導入されることを希望します。それでは、今日はここまで。