九電・玄海1号機の廃炉決定&川内1号機の工事計画認可
九州電力は18日、今年10月で稼働開始から40年となる玄海原発1号機の廃炉を正式決定しました。2011年の東京電力福島第一原発事故を受け、日本では原発の運転期間が原則40年と定められました。電力会社が40年以上原発を稼働させたい場合は、設備の劣化状況などをチェックする特別点検を行う必要があり、原子力規制委員会から基準を満たしていると認められれば、最長でさらに20年間かどうさせることができます。玄海1号機の出力は最新の原発の半分程度しかなく、耐震などの対策工事費など運転延長のための費用に見合った収益を生み出せる可能性は低いと判断され、九電は廃炉を決断しました。九電は午後に佐賀県庁や玄海町・唐津市を訪れて地元自治体に報告しました。今後九電は川内原発1・2号機と玄海原発3・4号機の再稼働に注力する予定です。そんな中、原子力規制委員会は川内1号機の工事計画を認可しました。これを受けて九電は明日にも1号機の使用前検査を規制委員会に申請します。使用前検査で異常が無ければ晴れて1号機を稼働することができますが、川内原発では非常用電源など一部の設備を2号機と共用していることから、2号機の工事計画が認可されないと稼働できません。九電はこれらの認可や使用前検査が終わる時期から1号機の再稼働は今年6月以降と見込んでいます。夏までに稼働できれば電力供給にも若干余裕が出てくるのではないかと思います。九電には再稼働へ向け着実に作業を行ってもらいたいと思います。それでは、今日はここまで。