この子に気がついて
カメラを向ける。
セセリの最期2013.10.13府中 posted by (C)あっこ森
とってもジッとしている、君。
羽も身体もボロボロだけれど
ちゃんとまっすぐ羽を立てる君。
「演奏している間、ずっと、
そこにいたんだよ。」
立松さんの演奏を最前列で楽しむなんて粋ね。
少しして、身体を支える力がアンバランスになって
斜めに構える。
セセリの最期少しずつ斜めに2013.10.13府中 posted by (C)あっこ森
平衡感覚が、少し衰えてきたんだろうか。
もう少し寄って、アップにすると
まだまだつぶらな瞳で
こちらを見返す。
セセリの最期もちろんアップも2013.10.13府中 posted by (C)あっこ森
レンズに映る自分を仲間と思って
視線をくれる子は多い。
あまりに凛々しい君に
赤く染まるケヤキの小舟を
プレゼントしようか、どうしようか迷っていた。
余計なことをして緊張を与えたら
体力を消耗して
この子には、命取りになってしまうかもしれない。
それなら、このままココにいたほうが…。
でも、間違って踏んじゃいそうだし、
この先、誰かに踏まれてしまうかもしれないし…。
「踏まれないように、移してあげたら。」
そう、言葉をもらって
葉っぱの小舟に乗ってもらって
近くの鉢植えまで移ってもらった。
途中、ピョンと跳ねて葉っぱから逃げ出した君を
もう一度、小舟に乗せ
そして、安定のよさそうなコリウスの葉の上にそっと。
なんとか君は生きている。
君は最期までカッコいいよ。2013.10.13府中 posted by (C)あっこ森
立松さんの楽器の片付けが終わりそうな頃
もう一度、君を見にいく。
静かに息を引き取っていた、セセリちゃん。
生き物は、生まれて生きて、いつかは死ぬ。
毎日、毎日、繰り返されて
なにも珍しいことじゃない。
ただ、最期の短い時間を
ほんの少し一緒に過ごしただけ。
それもわたしの余計な気遣いが
君の命の時間を奪ったのかもしれない。
だけれどね。
逝ってしまった君のことを想うと
ただただ、単純に悲しくてね。
胸がいっぱいに。
「本当に逝ってしまいました。
もう、ピクリとも動きませんでした。」
半分、泣きそうな気持ちになる。
たった虫一匹の話なのに。
別に情緒不安定な状態とか、
そういうわけじゃない。
本当に悲しかったの。
そんな感情があふれてくることに
自分自身が自分の心に驚くぐらいに悲しかったの。
「天寿を全うできてよかったんだよ。
せっかく最期まで生きていたのに
ラストに人にプシュッとされずにちゃんと…。」
…うん。頷いて、胸いっぱいの気持ちを収める。
写真は10月13日に府中にて撮影しました。
東京在住、
撮影は自宅から自転車で行った場所が中心です。
ごく身近な自然に目を向けています。
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