年末に御節づくりに来ていた姪二人。
祖父の部屋(私には父)で
遊びながら暴れたくって
墨汁の入っていた小瓶を倒す。
結構な惨事になったみたいだけど
それがきっかけで「習字」が
してみたくなっちゃったみたい。
学校で硬筆はやっているけれど
筆はまだ触ったこともないという。
“ダメ”は極力使わないで付き合う、
私のスタイル。
付き合えるか…付き合ってみよう。
7歳児の初めて毛筆に付き合うのには、
それなりの覚悟が必要。
まずは、一緒に新聞紙を敷く。
そして、袖をまくる。
注意点としては、
一度、服やカーペットに飛ばすと
落ちにくい性質であるということを踏まえる。
こちらの都合として
ボタボタと墨が垂れると
笑顔がひきつる可能性があるので
筆への墨汁のつけ方だけ伝える。
一度つけてから
垂れない程度に調整して
筆先をそろえておろすということを説明する。
最初は、線とか山とか書くところから
始めようかと思ったのだけれど
自由度がかなり低くてつまらない
ということに気が付いて
ファーストステップとして、
まずは“楽しむ”ということに力点を置くことにした。
好きな字を書いていいと言うと
もう喜んで喜んで。
これから先、いくらでも、つまんなく
習字を教えてくれるだろうから、
最初の一歩は楽しむことにしよう、と腹をくくる。
半紙なんてないから、広告の裏。
これでも十分彼女は、筆文字を楽しんだ。
初めての筆文字2013.12.30自宅 posted by (C)あっこ森
テストとかきだした。
ママから
「テの字の下の棒が長いんでしょ?」
鋭く突っ込みが入る。
毎日、学校の勉強に付き合っている立場だと
こういう間違えは許せないのだな。
私には、今しか書けないと
それが逆に面白く感じられるけれど。
自分の名前も間違えて書く。
これもママには、許せないみたい。
甘々でもいけないけれど
追々覚えたくなってからでも
いいかなって思ってしまう。
英語を習っている姪は、なぜか「M」の字を書く。
大人にはあまりない感覚。
「お正月」と書きたいという姪。
なんでだろう。なんかそれっぽい文字も選ぶのだな。
〇や△や□など
図形も描く。
筆の感覚というのは、刺激的なのか。
わたしも彼女をのせて
「書家の先生、お作品は、お隣の部屋へどうぞ。」と
六畳間に広げた新聞紙の上に
どんどんできた作品を運ばせる。
彼女は、とても集中して
六畳間いっぱいに作品を書き上げた。
「みんな見に来て~。作品展やっているよ。」
彼女も自慢げに家族を呼び集める。
文字を楽しむ。
筆を楽しむ。
私の思っていたファーストステップとして
筆を嫌いにはさせない入口としては
まずまず。
教えなくても書くんだな。
書きたい字というのは、
眺めていても
なんだか、面白くて。
どんな思いで筆をとったのか。
夢中で書き上げた彼女自身が、
まずはとても満足げだった。
書き上げた作品を見ている彼女は、
いっちょまえの書家の表情。
その姿が、ちょっとかっこよかった。
ひとりぐらい、教えない先生がいてもいいよね。
寄り添って、書いた実感を大事にする人がいても。
習字と呼ぶのには、似合わないけれど
筆を楽しむ、時がそこにある感じ。
自分で考えて感じている、子どもの顔が好き。
すっごい吸収している気がするんだよな。
やってみて、あとからどうしたら???っていう
疑問が出てきて、
一歩前に進むって言うのもありかな。
ただね。自分家でこれをやるのには
やらせる側にも相当の覚悟が必要。
汚れても汚しても
それにも付き合うんだもの。
筆を使っていないわたしの手も
気が付けば真っ黒に。
袖が下がってきた姪の袖をあげるのは
そばにいたママにお願いしたぐらい。
まぁうちに来たときぐらいは、
こちらも覚悟して付き合うわ。
それにしても父も広告の裏の白い紙
よく集めたものだわ。
そしてその貴重な紙を孫に差し出す、
孫にメロメロのおじいちゃんでよかった。
たぶん、次来る前までには、父は本気で白い紙を
集めて待っていると思うよ。
初めての筆文字22013.12.30自宅 posted by (C)あっこ森
写真は12月30日に自宅にて撮影しました。
東京在住、
撮影は自宅から自転車で行った場所が中心です。
ごく身近な自然に目を向けています。
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