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森でのんびり

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January 7, 2014
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カテゴリ:家族




12月29日。




29日・・・2度苦しむ。




静かな朝だった。




昨日やり残した掃除の


続きをしていた両親。




群馬の家を27日、東京を28日。




追加になった東京掃除の29日。




年老いた両親にとって


お掃除3日目の朝は、疲れもピーク。




めったに顔を突き合せない


夫婦の共同作業3日目は


イライラの空気感もMAX。




母は、手際よく、さっさかできるタイプ。




父は、もたもた、休憩も多いし、飽きっぽいし


不器用だし…、エバりん暴だし。




そんな二人の共同作業は、上手く行くはずが…。




父が「吊り下げライトの掃除をする。」と言い始めた。




早くも「避難できる人は早めに逃げて…。」


恐ろしい時間が、今年もやってきた。




わたしは、料理をしていた。




父が脚立に乗って


居間の吊り下げライトを外そうとするので


養生という言葉を知らない父のために


料理の手を止めて


周囲のものを慌てて、片付けるわたし。




周りを片付けてからじゃないと危ないと


父に指摘しても


「お父さんは、養生はしません。自分で片付けろ。」


と逆ギレ。




・・・つ、疲れる。お父さんの相手。




壊されちゃ、困るものをザザっと避ける。




父が脚立にあがってしまっているので


とりあえずのものしか避けられない。




しかし、今回、父はあっさりと退散。




吊り下げライトは、外れなかったという。




鬼監督と化した母から


アーセイコーセイ言われて


しかなく、再びトライする父。




わたしは、台所に戻って料理をしていた。




そして、数秒後。




ガシャーン!!!




これまで映画でしか聞いたことないような


とんでもない音が、聞こえて恐る恐る振り返る。




ここがタイタニック号なら、


シャンデリアが割れる音のような雰囲気


…音だけ豪華。




みれば、父が力で強引に外した


吊り下げライトが墜落、ぐしゃぐしゃに。




「信じられない。」


母が、モウモウ怒る怒る。




「元から(電気の差込口)壊しちゃった。


信じられない。」


半べそ状態で怒りの母。




「うわぁ。お父さん、やっちゃったね。


お母さんの嫁入り道具の机傷つけちゃって。


養生しないとだからダメなんだよ。


どうやって責任とるの?とれないでしょう。


あーあ。明るい正月どころか、


灯りのない、暗い正月。


あーあ、みんなで暗い正月だ。」




父は、バツが悪いのか、すぐにどこかに消えた。




たぶん、ベランダでタバコだ。




体勢を整えて、また挑む作戦だな。




母は、「仕方ない、買ってくるしかない。」


そう言って残念がりながらも


吊り下げライトのガラス片を片づけしながら


掃除機かけ。




父は、男は黙って、掃除の体(てい)につき


他の部屋のライトを外している。




毎年、外したライトのかさは、母が洗っている。




だから父は、掃除といっても取り外し取り付け専門


…掃除といえるかどうか。




でも今回、母は、割れたガラスの処理を担当している。




母は、父にライトのかさを洗うことを命じる。




父は怒りながら「僕が洗うのか?」と答える。




母は怒りながら


「私が洗うんだったんだけれど


片づけができちゃったんじゃない。


私だって予定があったのに、


時間ずらして合わせているのよぉ。」




父は、ぶつくさ言いながらも、


ちょっと悪いと思ったのか


仕方なくかさを洗っている。




この間、わたしの心拍数は上がりっぱなし。




この家、怖いよ。怖すぎるよ。




父が、居間に戻ってきた。




「掃除機が邪魔だ~。片付けろぉ~。」




掃除機を蹴っ飛ばし、荒れ狂う暴君の父。




“だれか君を罰し給え。”強く念じる。




「お父さん、それはいけない。


お母さんは、黙って後始末してくれたんでしょ?


それは、言っちゃいけない。」




恐れながらも、打たれるのを覚悟して


申し上げた。




父の目は血走り、目が向き出ている。




正気じゃない。




天井にその割れた、吊り下げライトを戻すという。




「いますぐ、買いに行くから付き合って。」と


主張する母に反対されながらも、それを戻す。




父は、父で譲らず


「正月明けてから、買いに行けばいい。」と言う。




なんて血なまぐさい喧嘩なんだ。




母が割れたライトにテープを巻いた。




それからも、父暴君は、悔しさいっぱいで


ぶつけようのない怒りを今度は私に…。




ひぃぃいいいい。助けて。




「天井拭くから、ドケ!!」




台所の天井を拭くと言い出し、


熱湯消毒したばかりの熱々の瓶と


今、贈答用に作っている


「はちみつ味噌」の入った片手鍋を


持って仕方なく、右往左往するわたし。




「やめて~。せっかく作ったのに


せっかく消毒したのに、埃が入っちゃう。


今、台所を移ってどこで作業すればいいの?


家中、埃だらけで場所がないじゃない。」


半べそで訴える。




父は、目がおかしい、完全に切れている。




母が、さらに仲裁に入る。




「わたしが、そこは拭くから。」


狂乱の精神状態の父には、母の声は届かない。




通訳するべく、


「わたしがそこは拭くからだって。」


と介する。




父は、目を血ばらせたまま


「おまえが拭くのか?」


と怒っている。




私も怖がりながらも


「違う、お母さんが拭いてくれるんだって。」


そう答える。




怒りを抑えられない表情の父。




渋々、怒りの神が、


目の前を曲がっていった。




怖かった。




とても怖かった。




でも料理は、守りきった。




あー。心臓が。あー。心拍数が。




あの豪快な吊り下げライトの割り方して


この逆ギレっぷり。




理不尽。理不尽すぎる。




母の、嫁入り道具、傷つけられて


かわいそう。




そういえば、何年か前も


あの食器棚のところでお父さん


脚立ごとコケて、壊したんだよね。




そして、母がめちゃくちゃ怒っていた。




父が、飾り棚を動かすとき、


下のお高めの家具の天板を不用意に傷つけて


それも、母がめちゃくちゃ怒っていた。




大掃除のたびに思い出が、増えていく。




家の隅々に父の痕跡、ありまくり。




こんなことが、笑える日がくるだろうか。




誰も怪我しなくて良かった。




そう思うことにした。




発想を転換した。




豪華客船並みにすごい経験をした。




我が家で豪華客船タイタニック気分を味わいました。




それなら、なんとか…。




翌日、30日。




弟、義妹と姪7歳と4歳が


御節作りにやってきた。




天使のような姪たちが、祖父ちゃんを裁く。




天井を見て、すぐに気がつく、姪7歳。




「あれ、あの電気どうしたの?」




5個のライトのひとつのライトのかさが


割れているんだから、そりゃそうか。




「割ったの。」


母がさらりと答える。




姪7歳は、さらに追及する。




「誰が、割ったの?」


わたしは、心の中でいいぞ!!いいぞ!!と


手を打って喜ぶ。




父が、仕方なく、恥ずかしそうに


自分を指差して、蚊の鳴くような小声で


「おじいちゃん。」


と答えた。




(昨日のあの暴君ぶりは何処へ?)




遅れて姪4歳が、この会話に参加。




「あのライトどうしたの?」




いいぞ、いいぞ、追及の手が増えた!!




もうわたしは、心のなかで拍手喝采。




母が嬉しそうに


「おじいちゃんが割ったのよぉ~」


と答える。




姪4歳は、聞こえなかったのか


わからなかったのか、質問を繰り返す。




「誰がこわしたのぉ?」




もう私は、可笑しくて仕方ない。




父は超バツが悪そうにまた、自分自身を指差して


「おじいちゃん。」とまた小声で。




聞こえなかったみたいで


姪4歳は、何度も聞く。




「え~?誰が壊したの?」


「おじいちゃん。」




「え~?誰が壊したの?」


「おじいちゃん。」




「え~?誰が壊したの?」


「おじいちゃん。」




何度も繰り返される会話にたまらず


わたしは、台所の壁に向かって


笑いをかみ殺す。




グッドジョブ、姪4歳。


(お年玉、弾みましょう。)




「どこが壊れたの?」


「あの茶色のところ?」


「違う、ガラスの、あのかさ。」


「え~茶色のところ?」


「違うよ、あの割れた、透明のガラスのところ。」




いいね、その鋭い追及


わたしは、嫌いじゃありませんよぉ。




姪4歳は、とにかく壊れた


吊り下げライトの惨状が


気になって気になって仕方ないらしく


やや赤くなり、恥ずかしそうに答える父のことなど


気にならないらしく、子どもらしく


何度も何度も、質問の意図と角度を変えて


こんな事故がなぜ起きたのか、追及をしてくれた。




しまいにゃ、ママ(義妹)に口と目を塞がれて


「見るんじゃ、ありません。」って


可愛そうに押さえ込まれていた。




はぁ~。気が晴れた。




父に、養生という言葉はない。




父が、しているのは、大掃除なのか?




いつも疑問が、つき物。




たいがい甚大な被害と


精神的苦痛を他人に与える。




それでも、やめないんだから、


父さん、そこはすごいよ。




えばり散らしながらだけれど


わたしの部屋の


天井もライトも一緒に拭いてくれている。




お父さん、ありがとう。




こんなドタバタも


父が生きていてくれるからこそ、である。




感謝手書きハート




我が家で豪華客船気分。




なんとも豪快な。音だけ。




心拍数まで、臨場感たっぷりだったよ。




大きな声で言ってしまいましょう。




「あのライトのかさは
おじいちゃんが壊したんだよ。」




ちなみにこの袋、初出勤の朝、ご近所の方が


ぶら下げて置いてくださった。


「役に立つ人はどうぞ」2014.01.06中丸町
「役に立つ人はどうぞ」2014.01.06中丸町 posted by (C)あっこ森


我が家には、シュールすぎる。





 






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Last updated  January 7, 2014 06:50:01 AM
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マスク人@ Re:【初・梅干し】天日干し~1日目(08/13) おはようございます。 無事に陽気に収まる…
masatosdj@ Re:【初・梅干し】天日干し~1日目(08/13) こんばんは。 梅干し作り 楽しいでしょう…
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マスク人@ Re:【小鳥商会】さささサービス善行メニューのあれこれ(08/10) おはようございます。 お元気で安心しまし…
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