父は、おこりんぼさん。
そんな家族のわたしたちは
年がら年中怒られっぱなし。
怒られているときいつも
「タララ~今日も怒ることが
あってよかったね、父さん。
イキイキしているよぉ~ラララ。」って
ぜんぜん別のことを考えていたりして
元気な父を微笑ましくみていたりする。
でも最近、身につけてきた
父さん攻略法1:ほめごろし
「出たな、怒り虫め。」~父さん攻略法
February 1, 2014
これを最近、実践編ということでチョクチョク試している。
父が、ご飯をよそってくれているとき
他のおかずを作り並べ終わった
母とわたしは、すでに食卓に座っていた。
すると、父が台所で怒鳴りはじめる。
「これ、汚したヤツだれだっ!」
慌てて振返ると、洗ってあったお椀に
ご飯粒が飛んでいる。
記憶はないが、とりあえず名乗り出る。
あ「わたしかもしれない。」
(甘酒を出したときにこぼしたか?)
父が、したり顔になったのをみた。
母が遅れて
母「いや、わたしよ。
さっき、いただきものの漬物を出したときに
飛んじゃったのかもしれない。」
やばいっ。またピンチだ。
この際、どっちがやったかなんて関係ない。
だいたいそれぐらいのことでよく怒鳴れる…
なんて思っていても、ぜったい言っちゃいけない。
よし、いまだ。攻略法だ!!
あきこっ、ガンバレ!!
あ「さすがだね、お父さん。
気づきの敏感さ、ナンバーワン。」
父の耳が、ぴくりと動く。
あ「三人の中で一番早く
繊細に気が付いたのは
お父さんが一番。
わたしたちみたいなズボラとは
ひと味もふた味も違うわ。さすがだわ。」
父が落ち着いて、台所に戻る。
大きな声で
あ「お父さん、気づきの敏感さ、ナンバーワン。」
とさらに続けた。
そして、何ごともなかったのように食事に…。
嵐…過ぎたか?
正直、信じられない。
どうした父さん。なぜ怒らない?調子悪いの?
静かに、和やかに食事が終わる。
後片づけのため席を立ち、台所に。
ない。
ナイ。
ないっ。
どこを探しても、ないっ。
父が指摘した、ご飯粒のついたお椀が見当たらない。
あれを始末しなければ…命が…。
振返って、母に訊く。
あ「あのお椀、お母さん洗ったの?」
母「ううん。」
(まっ、まさか!!!)
あ「えっえ~~~。
もしかして、お父さんが洗ってくれたの?」
母「そうじゃない。」
あ「すご~ぉい。さすが、気づきの早さナンバーワン。
さすがだね。お父さん。後片づけも早いっ。」
父からは、返事もなかったけれど
まんざらでもない様子だった。
はあ、こんなコテコテの
「ほ・め・ご・ろ・し」でいいのぉ?父さん。
ひゃ~危ない橋だったけれど、
渡ったよ、渡りきったよ。
そして、たかだかお椀一個のこと
だけれど怒らず
ちゃんと洗っておいてくれた父に
本気で感謝している自分がいた。
効くな。
「ほ・め・ご・ろ・し」。
いつまで、効くか?
「ほ・め・ご・ろ・し」。
父は、褒められたいんだな。たぶん。
父の気持ちを想像してみるのも、悪くないなっと。
働くおんなたち2014.02.01不忍池 posted by (C)あっこ森
写真は2月1日に不忍池にて撮影しました。
東京在住、
撮影は自宅から自転車で行った場所が中心です。
ごく身近な自然に目を向けています。
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