朝起きると机の上に封筒が2通置かれていた。
果し状、みたいな風体の「お気持ち」封筒。
怖すぎて触れない…と思って
見て見ぬふりでスルー。
また、なんか始まったのか…な?
そんなことが頭をよぎる。
近所に出かけて帰ってきた母が、
自慢げに語りだした。
「みたこの封筒?」
「うん。果し状みたいで怖いと思って触らなかったよ。」
「この封筒、おとうさんなの。」
母が妙に嬉々爛々としながら話しているので
また父さん、やっちゃったんだろうな…と
話を聞き始めた。
「これね、おとうさんが書いたのよ。
普通は、気持ちって言ったら
お礼とかって書くじゃない。
でもさ、お気持ちよ。
それにこの字。プププ」
母は、呆れるを通り越して
噴き出している。
「うん。お礼っていうより
苦情来ちゃったって感じがするね。プププ」
お気持ち封筒を大事にとっておく母は
意地悪でもあるように思うけれど
めっちゃ楽しんでいる。
封筒が無駄になって怒るどころか
ものすごく嬉しそうに
お気持ち封筒を楽しんでいて
最初は、そんなに面白いかな?って
なんとも思わなかったけれど
あとからジワジワくる、この特大お気持ち封筒。
かなり押しつけがましいお気持ち封筒。
きっと、このなかに父のお気持ちが、山盛り。
父は、ある面では、馬鹿がつくタイプのまじめ人間。
気持ちを入れたいから字を書いてって
きっと母が抽象的なあいまいな表現で
お願いしたのだろう。
父は、くみ取る力が弱いから、直球で
大真面目にそれに丁寧語の「お」も付けて
お気持ちと
大きな字で書いたんだと思う。
父の真面目すぎるが故の本気の
お気持ち封筒のことを
思い出すたび、一人吹き出す。
お父さん、笑わせるのはやめてください。
涙出ます。
お気持ち2014.05.18自宅 posted by (C)あっこ森
写真は5月11日に自宅にてスキャンしました。
東京在住、
撮影は自宅から自転車で行った場所が中心です。
ごく身近な自然に目を向けています。
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