テーマ:映画館で観た映画(8531)
カテゴリ:映画
■監督 ケイ・ポラック ■音楽 ステファン・ニルソン ■出演 ミカエル・ニュクビスト/フリーダ・ハルグレン ■ストーリー 天才指揮者として世界的に大きな名声を得ているダニエル・ダレウス(ミカエル・ニュクビスト)。しかし想像を絶するプレッシャーと過酷なスケジュールのために彼の肉体と精神はもはや限界に達していた。そしてついに彼は第一線から退くことを決断する。すべてを捨てた彼がたった一人で向かった先は、幼年期を過ごした小さな村ユースオーケル。ここで静かに余生を送ろうとしていたダニエルだったが、やがて地元の聖歌隊を指導してほしいと頼まれる。 心に響け!天使の歌声 観る前は『幸せになるためのイタリア語講座』のような感じかしらって思ってたの。 確かに何らかの問題を抱える村人の集まりや、BGMがないことなど 類似点はあったけど、根本的なとこが違ってましたね。 この映画は、もっと何か力強い“生きる”ということを教えてくれる。 ダニエル役のミカエル・ニュクビスト、このサエナイ(失礼)おじさんが主役?と ちょっとトーンダウンだったけど、ストーリーが進むにつれ どんどん素敵に見えてくるのよね、これが。 ダニエルが村に着き、住居となる古い小学校の前で、雪の上を裸足で歩いたり 白ウサギを見つけて、思わず嬉しくなってカメラに撮ったり。 なんかこの人、可愛いわ♪と思わずにはいられなかったわ。 でも、それに続くシーンで、彼の心に灯った暖かな火が、少し消されてしまうのね。 シュンとなってる姿も、母性本能くすぐられちゃいましたね。 聖歌隊のメンバーはダニエルによって、抑圧されていた心を解き放ち ダニエルもまた、彼らによって愛を知り、いつか作りたいと願っていた 人の心を開く音楽を、作り出していく。 順風満帆とはならず、閉鎖的な村の中で、様々な弾圧や暴力を受けるけど 重い心臓病のはずのダニエルは、なぜかどんどん活き活きとしてくるの。 自分にとっての歓びを、愛を、見つけられたからなのかしらね。 ラストのコンサート会場、思わず私も声を出しそうになったわ。 人々の心が共鳴した声は、ダニエルをこれまでの苦痛から解き放ち 安息の地への道しるべとなっていったのね。 この作品、歌声も素晴らしかったけど、素敵な言葉がたくさんあったわ。 特に、レナがダニエルに言い聞かせてた 「死は存在しないから、怖くない」が、とても印象的。 彼女の愛の深さは、ダニエルを優しく包み込んで あぁ、私もこんな女性になりたい!と。(がんばる) 宗教色もありますが、人から放たれる声による、歌や言葉が 心に響いて染み渡るのを、じゅうぶん堪能できる素敵な作品でしたわ。 公式HP お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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