カテゴリ:本
出版社:新潮文庫 千葉の女子高に通う17才の一ノ瀬真理子が ひと眠りから目覚めると、なんと25年後の 夫と17歳の娘を持つ、42歳の<わたし>に スキップしてしまっていた…。 『まどろみから覚めたとき、17歳の<わたし>は 25年の時空をかるがる飛んで、42歳の<わたし>に着地した。』 読書好きの友達のブログを見ていたら、無性に読みたくなってしまって またもや570ページを、一気読み(笑) まぁ、何度も読んでいるので、多少の読み飛ばし(スキップ)はありましたが。 「時と人」シリーズの3部作の中で、一番好きな作品です。 北村さんとの、出会いの作品でもありますわ。 この後、「私」シリーズや、「覆面作家」シリーズを貪り読んだものです。 北村さんの文章、登場人物への愛情を、ふんわりと感じます。 とにかく主人公の真理子さん、どんなときにも、自分を持ち続け 前へ向かおうとする姿勢、とても潔く、読んでいて小気味いい。 理屈は分かっていても、感情は抑えられぬもの。 そこの折り合いの付け方も、芯が通っていて、百合の花のようだわ。 さすが!と思うセリフもたくさんあって、いちいち感心しきり(笑) 《嫌だからやろう》のモットーは、目からウロコですわよ。 もし私が、同じ目に遭ったら、彼女のようにはいかないわね。 多分、目の前が真っ暗になり、絶望し、完全に引き篭ってしまうわ。 だからせめて、この“入れ物”だけでも、及第点をあげて貰えるよう 頑張らなくっちゃなぁ~と、この作品を読む度に思ってはみるんですけどね。 今はまだ大丈夫…だといいわ(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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