テーマ:映画館で観た映画(8532)
カテゴリ:映画
■監督 ロマン・ポランスキー ■原作 チャールズ・ディケンズ ■音楽 レイチェル・ポートマン ■出演 バーニー・クラーク/ベン・キングズレー ■ストーリー 19世紀の英国。天涯孤独の少年オリバー(バーニー・クラーク)が救貧院を追放され、奉公先でも理不尽ないじめに遭う。とうとうそこを逃げ出し、大都会ロンドンを目指し1週間歩き続け、たどり着いた時にはボロボロで行き倒れ。そこを偶然に通りかかった少年スリ団のリーダー、ドジャー(ハリー・イーデン)に助けられ、彼らの面倒をみているフェイギン(ベン・キングズレー)の住処に案内されるのだったが…。 英国の文豪、チャールズ・ディケンズの名作「オリバー・ツイスト」を 『戦場のピアニスト』のロマン・ポランスキー監督が映画化。 制作費80億円かけ、アカデミー賞最有力候補!とかって聞かされたら 見ておかないと!!じゃない?(笑) 原作はちゃんと読んではいないけど、あらすじは何となく知っているから とりあえず安心して、CGに頼らず、プラハ郊外にロンドンの街並を 見事に再現させた、見応え充分の映像を堪能。 オリバー役のバーニー・クラーク、なんて儚げな男の子なんでしょう。 純真無垢って言葉がピッタリで 今にも泣き出しそうな(いや、泣いてたか)哀愁顔で、憂いを含んだ眼差し。 仲間とのゲームの時、初めて微笑んでいたわね。 あぁ、笑えるんだ…と、ホッとしましたわ。 ドジャー役のハリー・イーデンは、ミュージカルの「オリバー!」のドジャーを見て 俳優を志しただけあって、この役にガッツリはまってましたわね。 しかもこの子もまた、綺麗な顔をしてるのよねぇ~。 シルクハット被って、パイプなんて銜えちゃって、大人ぶってる姿が、またまた萌えぇ。 そして忘れてならないのが、影の主役であるフェイギン役のベン・キングスレー様。 顔一面、特殊メイクをしていますが、優しい眼差しは隠し切れませんわ。 悪党も、彼が演じると、温かい血の通った生身の人間になるのよね。 他の悪人は、メチャクチャ悪人でしたがね…。 私的には、公平な立場であるべき判事が、一番イヤなヤツに思いましたわ。 CM等で、おすぎさんが連呼してるような、生きてて良かった的な感動はないけど 話の展開も、善悪がはっきりしていて分かりやすく ポランスキー監督らしい色彩美を堪能できる、素敵な作品でした。 ただ、確か原作では、保護してくれるブラウンロー氏とオリバーは ラスト近くで、血縁関係にあるのが分かるはずなんだけど 映画では、オリバーの顔に何かを感じる…、みたい伏線があるだけで 種明かしがされいないので、原作を読んでない方には あれほどブラウンロー氏が、オリバーに固執することに対して 多少、不満がおきるのでは?と思ったりもしましたわ。 ところで、この映画の鑑賞中に、地震があったの。 ただでさえジッとしてる時だったから、結構揺れたように感じたわね。 でもそんな時、真っ先に脳裏に浮かんだのは 「上映が中止になったら、再入場のチケット、発券してくれるわよね?」 …どこまでも利己的な私。オリバーのようには、なれないわね。(苦笑) 『オリバー・ツイスト』公式HP お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[映画] カテゴリの最新記事
|
|