テーマ:最近観た映画。(39932)
カテゴリ:映画
■監督 ヴァディム・パールマン ■原作 アンドレ・デビュース三世 ■音楽 ジェームズ・ホーナー ■出演 ジェニファー・コネリー/ベン・キングズレー ■ストーリー 政府の手違いで家が競売物件となり、政変で祖国を追われた元大佐一家のものとなってしまった。キャシー(ジェニファー・コネリー)は家族の思い出がつまる家を取り戻そうとするが、ベラーニ大佐(ベン・キングスレー)もまたこの家に最後の希望をかけていた。 『失って初めて気付いた。 求めていたのは家(ハウス)ではなく、家庭(ホーム)だったと…。』 大佐は家族を守るため、自身のプライドを保つため、やるべきことをやったまで。 夫としても、父としても、男としても、尊敬すべき人物なのに どこかで歯車が狂ってしまい、行き着く先は…。 夫に去られ、愛する父が残してくれた家すらも、奪い取られてしまったのだから キャシーの行動に、多少の無謀さを感じても、それは許してあげたい気持ちになる。 ただ、彼女があれほどまでに美しくなければ、起こらない悲劇だったのでは?と。 共に被害者。ゆっくり話し合うことさえ出来れば、分かり合えるはずだった。 それを隔てる、第三者さえ現れなければ。 先週観た『オリバー・ツイスト』とは、全然違った役どころのベン・キングスレー様。 威厳と優しさに満ちた大佐役、見事としか言いようがありません。 静と動、柔と硬、その違いを目だけで演じられる、数少ない俳優ですわ。 キャシー役のジェニファー・コネリー、今回は優等生的な美女ではなく 陰のある憂いを帯びた美しさ、無意識に男性を誘う魔性さえ感じます。 彼女はあまり好きではないけど、この役には合ってるなって思ったわ。 ラストで、放心しているキャシーに、警官が「あなたの家?」と聞き それに対するキャシーの答え、『家』に対する彼女の これまでとは違った思いが伝わってきて、何ともヤルセナイですわ。 切ない悲劇だけど、本当に大切なものは何か、考えさせられる作品ですわ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[映画] カテゴリの最新記事
|
|