テーマ:映画館で観た映画(8533)
カテゴリ:映画
■監督 マルク・ローテムント ■音楽 ラインホルト・ハイル ■出演 ユリア・イェンチ/アレクサンダー・ヘルト ■ストーリー 1943年のドイツ・ミュンヘン。“打倒・ヒトラー”を訴え、ビラ配りなどのレジスタンス活動を繰り返す“白バラ”と呼ばれる地下組織が存在した。2月18日、メンバーの一人、ミュンヘン大学の女学生ゾフィー・ショル(ユリア・イェンチ)は、兄ハンス(ファビアン・ヒンリヒス)とともに危険な大学構内でのビラまきを敢行し、運悪くゲシュタポに逮捕されてしまう。すぐさま、ベテラン尋問官のモーア(アレクサンダー・ヘルト)により厳しい取り調べが開始された…。 ヒトラー政権下で、反ナチスを掲げ抵抗運動を行なった 実在した学生グループ“白バラ”の紅一点、ゾフィー・ショルの真実の物語。 ゾフィーが大学構内で逮捕され、たった5日間で処刑されるまでの詳細を 90年代に東ドイツで発見された尋問記録を軸に、忠実に再現された作品です。 余計な説明は、ほとんど削ぎ取られていて、ゾフィーの逮捕後の取調べや 「人民法廷」で裁かれる場面が、大半を占めていました。 だからこそ、ゾフィーと真っ直ぐに向かい合い 彼女の目を通して、狂気の世界を見ることが出来たような気がします。 特に尋問官モーアとの緊迫したやりとりには、思わず 「負けないで」と、声を上げずにはいられませんでしたわ。 映画を観始めるまでは、ゾフィーはギスギス・コチコチとした ちょっとお堅めの女性なのかしら、と思っていたら 冒頭での、友達とのおしゃべりを楽しみ、音楽を聞いてウットリし 愛する人を思い出して、微笑んでいる姿は ごく普通の、可愛らしい21歳の女性として描かれていました。 だからこそ余計に、その後に逮捕され、尋問を受け 処刑されることに、不条理さを感じるのですわね。 ラスト、彼女が処刑場に向かう際、空を見上げると太陽が輝き それを眩しそうに見た時の、彼女の柔らかな表情。素晴らしかった。 ユリア・イェンチ、今後も注目な女優さんですわ。 私事ですが今回、ゾフィーに相当感情移入したことを、告白しますわ。 実は、映画のワンシーンで、彼女の生年月日が伝えられたのですが なんと一緒にこの映画を観に来た友人と、同じ誕生日だったとその時知ったの。 しかも、雰囲気もどことなく、彼女に似ていて・・・。 時代が違えば、さっきまで笑いあっていた友達が、もしかして、とショックでした。 単純なヤツで、申し訳ないm(_"_)m ルワンダもそうですが、こうした過去の過ちの歴史は きちんと知っておかなければな、と今更ながら思えてなりませんね。 『白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々』公式HP お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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