テーマ:映画館で観た映画(8533)
カテゴリ:映画
■監督・脚本 ポール・ハギス ■音楽 マーク・アイシャム ■出演 マット・ディロン/サンドラ・ブロック/ドン・チードル ■ストーリー クリスマス間近のロサンゼルスのハイウェイで交通事故に巻き込まれた刑事のグラハム(ドン・チードル)は、偶然、事故現場脇で若い黒人男性の死体を発見。その前日、自動車強盗と若いカップルが、白人警官と黒人夫婦がトラブルを巻き起こしていた…。 『ミリオンダラー・ベイビー』の脚本で注目を浴びた、ポール・ハギスの初監督作品。 出だしから、人種、性別、階級、宗教などの様々な差別の 「うわっ」とくるようなセリフが、次から次へと投げつけられる。 些細な事が積み重なり、ちょっとしたきっかけで“衝突”し 良い方にも、悪い方にも、流れていくという様が、淡々と進むのよ。 様々な人種が住むロスでは、日常的に起きているような事件・事故。 いくつかのエピソードが、平行して進み、でも、それぞれの心理や背景が しっかりと描かれているので、混乱もなく、ジックリと観れる映画でした。 なかなか重みのある、眉間にシワ寄せ作品で とてもリアリティがあり、「むむぅ」と考えさせられる内容。 でも、一人ひとりが、それぞれに持つ、ちょっとした欠点を 何が良くて、何が悪い、そのレベルで簡単に決めず、欠点があるからこそ 愛しいのだなという、何だか少し、温かな気持ちにもなれましたわ。 この作品、キャストも豪華なのですよ。 上記の3人以外にも、ブレンダン・フレイザー、テレンス・ハワード ライアン・フィリップ、ウィリアム・フィットナー、クリス・“ルダクリス”・ブリッジス等々。 私、初めてシリアスなブレンダン・フレイザーを見ましたわ。 地方検事役、ちょっとトム・ハンクスを髣髴とさせ、なかなか良いですわ。 ドン・チードルも、先日観たばかりの「ホテル・ルワンダ」とはまた違った いつもどこか苦しげな刑事役、これもさすがな感じです。 今回、アカデミー賞の助演男優賞にノミネートされた、マット・ディロン。 彼を見ていると、ケビン・ベーコンとダブるんですよ。 顔とかではなく、これまでの出演作品の経歴が…。不思議な俳優ですわね。 起承転結があってないようですが、メッセージが心にしっかり留まり 感情が大きく揺さぶられる、素晴らしい作品でしたわ。 特に「透明マント」は、お気に入りのエピソードです。 今年は前半戦、いい作品にたくさん出会えて、嬉しゅうございまっす♪ 『クラッシュ』公式HP お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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