カテゴリ:本
出版社:新潮文庫 『遠く、近く、求めあう二つの魂。想いはきっと、時を超える。』 『スキップ』『ターン』に続く《時と人》シリーズ3部作の完結編です。 とは言え、それぞれ独立したお話ですので、どれから読んでも問題なし。 私、大好きな『スキップ』(先月も再読したばかり)は何度も読んでいるくせに この「リセット」は一度読んだきりで、ずっと本棚に仕舞いこんだままになってました。 どんな話だったっけ?と急に思い立ち、読み始めたら、止まらない(笑) このお話、3部構成のようになっていて でも、それぞれ1人称の形をとる、北村さん流は健在。 前半は、第二次大戦直前、神戸の芦屋に住むまぁちゃん 中盤は、戦後の東京郊外に住む、小学生の和彦。 そして後半は、大人になった和彦。 相変わらず北村さんの描く女性は、心根が凛としていて美しい。 こうありたいと思わせる、潔さと優しさが好き。 また、途中、小学生の和彦が書く日記が出てくるんだけど これもちょっといい感じなのよね。 しし座流星群や啄木かるた、愛の一家などの二人を繋ぐ小道具もまた素敵☆ またもや、友達のpuku嬢を思い出してしまったわ。 彼女はいくつになっても、女学生のよう。 一度読んでいるはずなのに、結末をすっかり忘れていたから 「あぁ…」と、嬉しいため息と涙が、自然と出てきたのよ。 運命の赤い糸は長~いけど、ちゃんと繋がっている。 今の気分にはこの『リセット』、ヒットでした。 もしかして『スキップ』より好きかも(←単純) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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