もりっぺ★のほほ～ん　　　

■監督・脚本　ジェームズ・マンゴールド
■音楽　Ｔ＝ボーン・バーネット
■出演　ホアキン・フェニックス／リース・ウィザースプーン
■ストーリー
最愛の兄を事故で亡くしたジョニーは、周りに溶け込めない孤独な少年だった。そんな彼の心の拠り所は、ラジオからいつも流れてくるジューン・カーター（リース・ウィザースプーン）の歌声。成長したジョニー（ホアキン・フェニックス）は空軍を除隊後、初恋の女性ヴィヴィアン（ジニファー・グッドウィン）と結婚するが、さらに音楽への夢を募らせていく…。



アメリカンカントリーミュージック界の伝説、ジョニー・キャッシュの半生を描いた作品。
とは言え、私にとってカントリーミュージックって、実は馴染みがなくって
ジョニー・キャッシュと聞いても、「どなた？」って感じなの。
まぁ、知らないからこそ、邪念（？）がなく、素直に観れたのかも。

この作品、とにかく主演二人の、吹替えなしの歌声が圧巻なのよ。
特にホアキンの、歌っている姿と顔が、強烈な色気があって素敵☆
あの目には、以前から、不思議は引力を感じておりました。吸込まれるの。
本人に似せているのか、低音の声もゾクゾクしますわ。

リースも、とてもキュートで、歌があんなに上手いなんて、とても意外。（失礼）
実生活でも二児の母であり、俳優の夫を持つ彼女。
母親のような、強く優しい女性に、ピッタリでした。
実はあまり得意な女優さんではないのだけど、ちょっと株が上がりましたわ。

最近は「Ｒａｙ」といい、「オペラ座の怪人」といい、俳優さんもスゴイですわ。

父親からの疎外、成功による堕落、結婚生活の崩壊、様々な出来事の中で
一つだけ変わらない、ジューンへの真実の愛。
私にとってこの映画は、羨ましいとさえ思える、二人のラブストーリー。
久々に、良かったねと、ウルウルしてしまったラスト。いいわぁ～。

そういえば、ホアキン自身も兄（リバー・フェニックス）を亡くしているので
この役に、特別の思い入れがあったのかもですね。
それを鑑賞中に思い出し、ちょっと運命的なものを感じ、切なくなりましたわ。

ゴールデン・グローブ賞「ミュージカル／コメディ部門」において
作品賞・主演男優賞・主演女優賞の三冠を獲得。
もうすぐ発表のアカデミー賞でも、主演男優・主演女優など５部門でノミネート。
ミニシアター物なのが、ちょっと残念ですわね。


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