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2006/03/24
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カテゴリ:映画
e-rose
■監督 スコット・デリクソン
■音楽 クリストファー・ヤング
■出演 ローラ・リニー/トム・ウィルキンソン/ジェニファー・カーペンター
■ストーリー
 ある日、神父ムーア(トム・ウィルキンソン)が悪魔に呪われたという19歳の女子大生エミリー・ローズ(ジェニファー・カーペンター)に悪魔祓いを施した末、死に至らしめたとして過失致死罪で起訴された。彼の弁護には、野心的な女性弁護士エリン(ローラ・リニー)があたることに。エミリーは精神病で、薬の服用をやめさせたことが原因だと主張する検事側に対し、エリンはムーアの真摯な主張をもとに悪魔の存在を証明していく…。



70年代のドイツで実際に起こった、悪魔祓いをめぐる裁判を基にした作品。

予告で見た限り「エクソシスト」ばりな、ホラー色の強い映画と思いきや
映像的には控えめで、大半は裁判の緊迫したやりとりや、弁護士と神父との
対話による、心理的法廷ドラマでしたわ。

無信仰者で、最初は弁護も出世のためにしか考えていなかったエリンも
神父の真摯な態度と、信念の強さを知り
自身も真実に向かって進もうとする、人間的な態度に変化。

なぜエミリーは死んだのか。
病気によるものだったのか、それとも、悪魔がとり憑いたことによるものだったのか。
そして、それならばなぜ悪魔はエミリーにとり憑いたのか。

真実のみを伝えようとする神父と、真実を求めるエリンの最終弁論の言葉に
思わず涙せずにはいられなかった。

この作品は、自分も陪審員の一員となって、事件を見ていくと
とても楽しめる作品かと思いますわ。
撮影も、陪審員のエキストラには台本を見せず、実際の法廷シーンによって
審理を行わせたそうです。面白い試みですね。

それにしても、エミリー役のジェニファー・カーペンターは凄かったですわ。
CGや特殊メイクに頼らず、彼女のあの悪魔憑きに苦しむ演技には、脱帽。
さすがローラ・リニーが、舞台女優の彼女を、この役に推しただけありますね。

そのローラ・リニーも、素晴らしい女優さん。
役ごとに、ガラッと変わる、カメレオン俳優の一人だと思ってます。
今回も、有能な弁護士役、陪審員に語る姿には、説得力がありましたわ。

私自身、全くの無宗教だけど、色んなモノの存在は、多少なりとも信じているの。
そんな私が、この映画を観た後、強く願ったことは
午前3時には、目を覚ますことがありませんように…、ですわ。

  
      『エミリー・ローズ』公式HP





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Last updated  2006/03/25 01:02:44 AM
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