テーマ:映画館で観た映画(8534)
カテゴリ:映画
■監督 スコット・デリクソン ■音楽 クリストファー・ヤング ■出演 ローラ・リニー/トム・ウィルキンソン/ジェニファー・カーペンター ■ストーリー ある日、神父ムーア(トム・ウィルキンソン)が悪魔に呪われたという19歳の女子大生エミリー・ローズ(ジェニファー・カーペンター)に悪魔祓いを施した末、死に至らしめたとして過失致死罪で起訴された。彼の弁護には、野心的な女性弁護士エリン(ローラ・リニー)があたることに。エミリーは精神病で、薬の服用をやめさせたことが原因だと主張する検事側に対し、エリンはムーアの真摯な主張をもとに悪魔の存在を証明していく…。 70年代のドイツで実際に起こった、悪魔祓いをめぐる裁判を基にした作品。 予告で見た限り「エクソシスト」ばりな、ホラー色の強い映画と思いきや 映像的には控えめで、大半は裁判の緊迫したやりとりや、弁護士と神父との 対話による、心理的法廷ドラマでしたわ。 無信仰者で、最初は弁護も出世のためにしか考えていなかったエリンも 神父の真摯な態度と、信念の強さを知り 自身も真実に向かって進もうとする、人間的な態度に変化。 なぜエミリーは死んだのか。 病気によるものだったのか、それとも、悪魔がとり憑いたことによるものだったのか。 そして、それならばなぜ悪魔はエミリーにとり憑いたのか。 真実のみを伝えようとする神父と、真実を求めるエリンの最終弁論の言葉に 思わず涙せずにはいられなかった。 この作品は、自分も陪審員の一員となって、事件を見ていくと とても楽しめる作品かと思いますわ。 撮影も、陪審員のエキストラには台本を見せず、実際の法廷シーンによって 審理を行わせたそうです。面白い試みですね。 それにしても、エミリー役のジェニファー・カーペンターは凄かったですわ。 CGや特殊メイクに頼らず、彼女のあの悪魔憑きに苦しむ演技には、脱帽。 さすがローラ・リニーが、舞台女優の彼女を、この役に推しただけありますね。 そのローラ・リニーも、素晴らしい女優さん。 役ごとに、ガラッと変わる、カメレオン俳優の一人だと思ってます。 今回も、有能な弁護士役、陪審員に語る姿には、説得力がありましたわ。 私自身、全くの無宗教だけど、色んなモノの存在は、多少なりとも信じているの。 そんな私が、この映画を観た後、強く願ったことは 午前3時には、目を覚ますことがありませんように…、ですわ。 『エミリー・ローズ』公式HP お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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