テーマ:お勧めの本(7366)
カテゴリ:本
出版社:宝島社 東城大学医学部付属病院で、桐生恭一率いる心臓移植の代替手術である「バチスタ手術」の専門チームが結成され、成功率100%を誇り、その勇名を轟かせていた。しかし3例立て続けに術中死が発生。そこで病院長・高階は、神経内科教室の万年講師で、不定愁訴外来責任者・田口に内部調査を依頼するのだったが。。。 <バチスタ手術とは> 学術的な正式名称を「左心室縮小形成術」という。一般的には、正式名称より創始者R・バチスタ博士の名を冠した俗称の方が通りがよい。拡張型心筋症に対する手術術式である。肥大した心臓を切り取り小さく作り直すという、単純な発想による大胆な手術。(本書より) 第4回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞。 著者は、18年の医師経験のキャリアを持つ。現在勤務医。 坂口憲二さんのドラマで、多少メジャーとなった感のある「バチスタ手術」。 本屋さんで山積みになってるのが、気になってはいたものの 実は、病院の話ってことだけで、浮かんだのは「白い巨塔」。(笑) だから、もっとドロドロとした人間模様が繰り広げられるのかと思ってたのよね。 それに、難しめの専門用語がバシバシ飛びかって、読みづらいのかとも。 でもね、冒頭の田口センセと高階院長とのやりとりだけで 何かこう、いい意味で気が抜けたわ。(笑) 田口センセ、ふざけてるつもりはないのだろうけど、出てくる言葉が笑いを誘う。 でも、それに輪をかけて可笑しなキャラが、中盤からババ~ンと登場。 厚生労働省の『火喰い鳥』こと、引っかきまわしキャラ、白鳥! この人、言ってることとやってることがメチャクチャなんだけど それが妙に爽快感(?)があるのよ。あ、爽やかってわけじゃないけど。。。 ストーリーはミステリーというからには、謎解きがあるんだけど それは、まぁ、それなりって感じで。(笑) だけど、リズムのある軽快な文章と、魅力的な登場人物が、読んでいてとても楽しい♪ 多少、手術等の専門用語が出てくるけど、全然立ち止まらず読めますわよ。 ちょっとでも気になったら、読んでみることをお薦めします。 でも、今日現在、もりっぺ御用達図書館での予約数、226件。(ゲェッ) 貸してくれたpuku嬢に、感謝 m(_"_)m ところで、あなたの名前の由来は?(うふふ) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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