テーマ:映画館で観た映画(8531)
カテゴリ:映画
■原題 CAPOTE ■監督 ベネット・ミラー ■音楽 マイケル・ダナ ■出演 フィリップ・シーモア・ホフマン/キャサリン・キーナー ■ストーリー 1959年11月15日、カンザス州の田舎町で一家4人惨殺事件が発生する。翌日、ニューヨークでこの事件を知った作家カポーティ(フィリップ・シーモア・ホフマン)は、これを作品にしようと思い立ち、すぐさま現地へと取材に向かう。同行した幼なじみのネル(キャサリン・キーナー)と共に事件現場や関係者を訪ねて回る。やがて2人の容疑者が逮捕されると、カポーティは彼らへの接近を試み、その一人ペリー・スミスの不思議な魅力に創作意欲を刺激され、ペリーとの面会を重ねる中で次第に彼の信頼を得ていくカポーティだったが…。 第78回アカデミー賞、主演男優賞を受賞。 カポーティが、ノンフイクションノベルの「冷血」を、書き上げるまでの6年間を描いた伝記映画。 トルーマン・カポーティ、実はこの作品がなかったら あの有名な「ティファニーで朝食を」の作者だったってこと 知らずに過ごしてました。私が無知なだけなんですけど。。。 で、映画の特集で、カポーティ本人の映像を見たのだけど 劇中のフィリップ・シーモア・ホフマンは、彼そのものですね。 話し方や仕草、服の着こなしなど、ソックリ!!素晴らしいわ☆ ホフマンは、個人的に好きな俳優さんなので、ひたすら感嘆の眼差し。 気になったのは、手の爪に何やら黒っぽいマニュキア(?)のようなものが塗ってあって 洒落っ気のあるあるカポーティには似つかわしくない、ちょっと汚い印象があったの。 もしかして、それもカポーティ本人の特徴なのかしら? ならば、よく研究されてるなぁ~と、なおさら凄いな、と。 この映画、とても静かに時間が流れる。 もちろん、パーティーやら作品のプロモーションやらで 華々しく賑やかなシーンもありますが、とにかくジックリと観れる作品。 だからこそ、カポーティの僅かな揺れや、言葉の裏にある情感が しんみりと静かに伝わってくるの。 本を書き上げるためには、死刑という結末しかない。 でも、友人のような関係をもってしまった相手の、死を願っているようで、辛い。 でも、何年もこの先、本を書き上げらず、名声が下がるのも、辛い。 このジレンマが、哀しくて、憐れなのよね。 殺人を犯すことの、冷血さ。 殺人事件を飯の種にしている、冷血さ。 マスコミの作家に対する、冷血さ。 「冷血」という本の題名は、いろんな意味が籠められているようで、興味深い。 図書館で予約しておいた本が、ようやく手元に届きましたの。 この夜長に、静かに、ジックリ、読んでいきますわ。 『カポーティ』公式HP お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/12/07 10:08:26 PM
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