もりっぺ★のほほ～ん　　　

■原題　CASINO ROYALE
■監督　マーティン・キャンベル
■音楽　デヴィッド・アーノルド
■出演　ダニエル・クレイグ/エヴァ・グリーン/マッツ・ミケルセン
■ストーリー
　昇格最後の条件である２件の殺害を実行したジェームズ・ボンド（ダニエル・クレイグ）は、殺しのライセンス“００（ダブル・オー）”の称号を得る。彼の最初の任務は、世界中のテロリストを資金面で支える男、ル・シッフル（マッツ・ミケルセン）の資金を絶つこと。まずはマダガスカルで爆弾所有の男を追い、バハマ、マイアミでは武器売人と航空機爆破の阻止に奔走し、やがてル・シッフルに辿り着くボンド。すると、ル・シッフルがモンテネグロの“カジノ・ロワイヤル”で大勝負に出ることが明らかとなり、ボンドは更なる陰謀を阻止せんと現地へ向かうのだった。



　実のところ、これまでの００７シリーズは、ちゃんと見たことがない。
　前作はかろうじて（笑）ハル・ベリーが出演してたので
　ＤＶＤで無理やり見てみたんだけど、内容はすっかり忘れてしまってます。
　ただ、ボンド役のピアーズ・ブロスナンは、私の中では既に老人枠。（失礼）
　メカに頼りっきりで、アクションやらお色気シーンやら、私の中では
　無理しちゃってる感が否めなかったのよね。

　だから今回、珍しく相方のリクエストで、初めて劇場で鑑賞したんだけど。。。
　あぁ、ダニエルゥ～♪（悶え）
　彼がボンド役に決まっても、「ふ～ん」だった自分のバカっ！

　すっきりとした、惚れ惚れとするタキシード姿からは想像ができないほど
　鍛え抜かれたマッチョな体が、美しい。
　海から上がってくるシーンでは、ウヒヒ。眩しすぎます。
　シリーズ初のブロンドにブルーアイ、生粋の英国人のボンド、グットです☆

　初めて人を殺した後の躊躇いの表情や
　あつらえのタキシード姿を鏡に映し、嬉しさにニヤニヤした表情
　愛する人へのまるごとの笑顔、等々。

　もう、ホント、完全にダウンです。（笑）

　まずは序盤、爆弾犯との追いかけっこに、目と心も釘付けですわよ。
　犯人役の人は役者ではなく、道具は一切使わず、己の肉体だけで
　障害を跳び越え、攀じ登り、またその上から飛び降りながら移動する
　パルクールという、新しいスポーツの第一人者の方だそうです。
　どーりで、無駄のないしなやかな動きが、カモシカのよう。
　そんな彼に必死でくらいつくボンドも、エネルギッシュで素敵すぎ。
　気がつけば、自然に自分の体も、前へ前へと動いてくようだったわ。

　勝手にＭの部屋に上がりこみ、図々しくＰＣを使っちゃう
　そんな人間味あるお茶目っぷりにも、ニマニマしてしまうわ。

　ヴェスパー役のエヴァ・グリーン、やや睨み気味のお顔ですが
　彼女の強い意志を感じられて、ボンドが本気で愛した女性にピッタリ。
　ただ美しいだけ、体がいいだけでは、こんなにも愛せないわね。
　ボンドとの初対面、第一印象は最悪だったのに、徐々に心を通わせていく
　その過程に真実味があるからこそ、彼らのシーンはウットリし
　ラストの展開に、心がキュッとなってしまうのよね。切ない。

　ル・シッフル役のマッツ・ミケルセン、神経質そうな視線や
　冷酷なオーラが、クールで素敵。
　でも、時折、動揺の表情を見せたり、意外と熱くなって
　氷の仮面が剥がれるのも、これまたイイッ。
　カジノでのボンドとの頭脳戦、集中しすぎて息切れしちゃった。（笑）
　見応えありますわよ、ホント。
　
　最初から最後まで、目いっぱい楽しめる、ラブ・アクション・スパイ大作でございました。
　劇場で是非、ダニエル・ボンドをご堪能くださいませ！


　余談ですが、椅子に座らせてのあの拷問、女子には分からない痛みよね。
　そんな拷問にも、ボンドの強気な返答っぷり、思わずニヤリ。
　後で相方に、爪を剥がされるのとどっちがいい？って聞いたら
　「爪っ！！」と即答でした。（やはり？）


　　　　『００７／カジノ・ロワイヤル』公式ＨＰ