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2006/12/19
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カテゴリ:映画
王の男

■原題 THE KING AND THE CLOWN
■監督 イ・ジュンイク
■音楽 イ・ビョンウ
■出演 カム・ウソン/イ・ジュンギ/チョン・ジニョン
■ストーリー
 時は16世紀初頭。幼馴染であるチャンセン(カム・ウソン)と女形のコンギル(イ・ジュンギ)は、国一番の芸人になろうと誓い合い、旅芸人一座を抜け出し漢陽の都にやって来る。そこで時の王、ヨンサングン(チョン・ジニョン)の悪評を耳にした2人は、王を皮肉る芝居を思いつく。たちまち民衆の人気を博した2人だったが、噂を聞きつけた王の重臣によって捕らえられてしまう。そして、人前で笑ったことがない王の前で芝居を披露し、王が笑わなければお前たちは死刑だと宣告される。




 韓国のアカデミー賞と言われる大鐘賞にて、史上最多である10部門を受賞。
 韓国史上最大の暴君と呼ばれた実在の王、ヨンサングン(燕山君)をもとにした作品。

 内容を殆ど知らずにいたので、もっとドロドロとしていて
 暴君の下、芸人たちがさんざん苛められ、逃げ出したいのに逃げられなく
 どんなに嫌なヤツなんだと、怒りの感情になるかと。

 ですが、何をしても常に先王と比べられ、幼い頃に母親を亡くし愛を知らない王が
 ワガママ放題で、気に入らなければ誰彼かまわず殺してしまう姿も
 実際はどれほどの暴君ぶりだったのか、史実に詳しくない私には 
 映画から受ける印象は、なんだか切なく、哀しい人なのだなと、同情的な感情でした。

 そして、チャンセンとコンギルの友情以上の絆、同性愛とはちょっと違う
 もっと精神的に繋がっている二人が、王と出会い、揺れて離れて。
 最後はどうするのかと思っていたら、、、。

 コンギル役のイ・ジュンギ、彼を初めて見たのは3年前、モノクロの画像の中。
 ちょっとワルぶって、いつも拳銃を手放さない少年。
 『ホテルビーナス』ではまだまだ幼く、子供だなぁ~という印象でしかなかった。
 その子が、すっかり大人になって現れ、嬉しい悲鳴をあげております。
 特別美人ってわけでもないのだけど、涼しげな目元、仕草が何ともしなやかで
 妙に妖艶なのよねぇ~(〃∇〃)
 時折見せる優しく切なげな表情に、クラっときてしまいますわ。

 王とコンギル二人で、指人形や影絵で遊ぶシーンは、私の一番のお気に入り。
 ギューっと胸が締め付けられ、ヘタなラブシーンよりも、美しく切なかったです。

 チャンセン役のカム・ウソンは、無骨で一本気。
 あの状態でもなお、芸に生き、愛するものを守っていこうとする姿、素敵すぎ。
 彼の男気には、マジ惚れますよ。

 ヨンサングン役のチョン・ジニョン、傲慢さの中に暗い哀しみを宿した王を
 ただの暴君としてではなく、愚かさと儚さを併せ持つ一人の人間として
 演じきられてて、素敵だなぁ~って思いましたわ。
 芸人二人に出会えて、初めて自分以外の人間を、認められたのね。
 コンギルを母に、チャンセンを父にと、重ねていたように思えましたわ。
 

 そして、この作品の凄いところは、劇中の楽器を使いながらの踊りや綱渡り
 京劇風なものなどの見世物は、俳優たちの特訓により、全て本人達が演じているというとこ。
 芸達者とは正にこのこと。素晴らしいのよ♪
 観ている側も、その場で大道芸を楽しむかのように、笑いや、拍手をたたきたくなる。

 思いの他、どぎつさの少ない、静かなエロスを感じる、美しい作品でした。


    『王の男』公式HP








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Last updated  2006/12/19 10:22:21 PM
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