カテゴリ:本
出版社:新潮社 高校時代、名ランナーとして活躍しながら陸上界から離れ東京の寛政大学へ進んだ走(かける)は、4年生の灰二(ハイジ)からボロアパートへの入居を勧められる。灰二の野望は、この竹青荘に住む陸上未経験者が大半の10人で、翌年の箱根駅伝を目指すことだった。。。 全くと言っていいほど、駅伝、走ることに興味のない私。 実のところ、駅伝とマラソンの区別も、ろくに出来ず。(えへへ) この本も、殆ど内容を知らず、ただ、ただ、しをんさんの作品だからと 手に取り、読み始めたしだい。(おいおい) 表紙を良く見れば、おのずと答えは出るはずなのに 何故か、江戸モノと勘違いしちゃったのよね。(笑) あぁ、そんな駅伝知らずの無知な私でも、十二分に楽しめて 単純に、走ってみようかな、とまで思わせてくれた、力のある作品でございました。 いや、実際は、走るの、無理かもですが。。。(根性なし) ハイジと走の運命の出会いのシーン、「素敵」と「不気味」で違う思いが面白い。 竹青荘の面々も、個性的で魅力的なキャラばかり。 ハイジ、ユキ、ニコチャン、キング、王子、神童、ジョータ、ジョージ、ムサ、そして走。 名前からして一癖ありそうでしょ。(クララかペーターはいないの?) でも、個性が強すぎてバラバラなのかと思いきや、ちゃんと仲間なんだよね。 それぞれが発する言葉が、とても素敵だ。 ただのスポ根なのかと思っていたら、ちゃんと恋愛パートもあって、うん、青春だ! 殆ど素人が箱根駅伝を目指そうってこと、設定としては無茶無謀なんだけど 駅伝無知な私には、ぜ~んぜん問題なしだし、実際にも行けるのかもと。 むしろ駅伝へ出場できるまでの道のりの大変さが伝わり、見る目が変わります。 そして駅伝って、ただ走ってるだけじゃなく、1本の襷を繋いでいくという 単純な作業なのに奥深く、本人やその周りでたくさんのドラマがあるのだなぁ~と。 「信じる」という言葉に、とても大切な思いが込められていますね。 驚いて、笑って、怒って、照れて、ハラハラして、感動して、泣いて。。。 先へ先へと、ページをめくる手も止まらず 読んでいると、彼らと一緒に走っているような感覚を覚えて 走り(読み)終えた後の、爽快感がたまりません!! 走ることが好きな人、そうでない人、どなたにでもオススメですわ♪ 駅伝好きのpukuちゃんは、もう読んだかしら? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[本] カテゴリの最新記事
|
|