テーマ:映画館で観た映画(8530)
カテゴリ:映画
■監督 ピーター・ウェーバー ■原作・脚本 トマス・ハリス ■音楽 アイラン・エシュケリ/梅林茂 ■出演 ギャスパー・ウリエル/コン・リー/リス・エヴァンス ■ストーリー 1944年のリトアニア。戦禍で両親を亡くしたハンニバル少年は、妹ミーシャと2人で山小屋に隠れ住んでいたが、ミーシャは残忍な逃亡兵グループに殺されてしまう。その後、心を閉ざしたまま孤児院で成長したハンニバル(ギャスパー・ウリエル)は、やがて脱走し唯一の親類を求めてパリの叔父のもとへと向かう。しかし、すでに叔父はこの世を去り、未亡人の日本人女性レディ・ムラサキ(コン・リー)が、ハンニバルを温かく迎える。 「ハンニバル・レクター」シリーズの第四弾。 大好きな『羊たちの沈黙』から、16年の歳月を経て、時系列で言えば 一番最初となる、幼少~青年期のハンニバルを描いた作品。 作者のトマス・ハリスが脚本も手掛けたとあって、期待度は膨らみまくり。 う~む。やはり期待しすぎるのはよろしくないですわね。(笑) そうなんですよ、期待外れと言うほどではないのですが、何かが違う。 とにかく、ツッコミどころ満載の作品でございましたわ。( ̄∇ ̄*)ゞ トマス・ハリス氏、確信犯的な登場人物の名前の付け方に、苦笑。 レディ・ムラサキだなんて、何かの間違いかと思ってしまいました、最初。 どうやら、正式には紫式部らしく、それはそれで、どうなのよ!? それに、いくら日本人の設定だからって、洋館に剣道って絵面、無理がありません? 鎧や刀も、おぉ!エキゾチック・ジャパン♪と、喜ぶはずもなく。(トホホ) まぁ、日本文化の不完全さは、外国映画では馴れっこですがね。 若きハンニバル役のギャスパー君、左頬だけに現れるエクボが、妙に妖しげ。 殺人を犯す時に魅せる、あのキラキラと楽しげな表情は、悪魔の申し子。綺麗☆ でも、幼少期&中年期(アンソニー・ホプキンス)以降との、顔立ちの違いすぎに 別人のお話だと思ったほうが、受け入れやすいと感じてしまうのは残念。 噂(?)のレディ・ムラサキ役のコン・リーは、実はあまり好きな顔立ちじゃないのよ。 確かに、妖艶な未亡人にはピッタリな感じで、素敵でしたが。 でも、できればこの役、日本人の女優さんを使って欲しかったなぁ、というのが本音。 どうやらトマス・ハリス氏は彼女の大ファンらしく、それってただのエコヒイキ? 今回、一番衝撃的だったのは、リス・エヴァンスの存在。 この作品に出演しているとは全く知らず、スクリーンに現れたときには きっとハンニバルを助ける、気のいい兵隊さんなのねと、安心して観ていたら。。。 驚いたわ~。だって 私の中で彼は、ブリーフいっちょでポージングする、和みの存在。 それが、一瞬、ゲイリー・オールドマンかと思うほど、残忍で憎たらしい悪役っぷり。 あまりのギャップに、思わず拍手でございました。 これまでの作品と違って、普通に復讐劇が淡々と展開される内容に あのアンソニー・ホプキンスが作り出した、聡明な狂気は感じられない。 そして、今後のあのレクター博士が誕生するという、衝撃性も感じられない。 マイナスな感想ばかりで申し訳ないですが、レクター博士ファンとしては辛いところ。 ただ、ギャスパー君のひたすらに美しいニヤリな笑顔と、怪演に脱帽のリス・エヴァンス リトアニアやフランスの絵画的な風景は、一見の価値ありかと。 シリーズものと思わず、完全に別作品として、鑑賞することをお薦めしますわ。 『ハンニバル・ライジング』公式HP お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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