テーマ:映画館で観た映画(8530)
カテゴリ:映画
■原題 RATATOUILLE ■監督・脚本 ブラッド・バード ■音楽 マイケル・ジアッキノ ■出演(声) パットン・オズワルト/ルー・ロマノ/ブラッド・ギャレット ■ストーリー フランスの片田舎に住むドブネズミのレミーは、天才的な嗅覚と味覚をもち、いつの日か一流のシェフになることを夢見ていた。ある日、下水道に巻き込まれ家族とはぐれてしまい、尊敬する料理人グストーの店にたどり着く。そこで働くシェフ見習いのリングイニがヘマをして、スープを台無しにしてしまう。その様子を見ていたレミーは、キッチンに入り込み、見事にスープを作り直すが、その姿をリングイニに目撃され……。 ディズニーの完全子会社となった、ピクサーアニメーションスタジオの第1作目。 ドブネズミがキッチンに立つ、ましてや料理を作るだなんて まともに考えたら、「うへぇ~~」ってな設定。 だけど、それを見事にアリエソウに映像化。やるじゃん、ピクサー!! 今回は日本語吹き替え版を鑑賞。 もろ見た目で選ばれたんじゃん!と分かりやすい、リングイニ役の佐藤隆太さん。 どうかなぁ~と思っていたけど、リングイニのモサッ&ボケッとした感じが 意外と良くあっていて、結構良かったです、はい。 スタッフが映画作りとか銘打って、パリでフレンチを食べまくったり 帰国後、料理のレッスンを受けたりと、やる気満々。(笑) その甲斐あってか、包丁さばきや料理の盛り付けなど、食材や手元の描写がとてもリアルで 見ているだけで、美味しそうな匂いが漂ってきて、お腹がグー。 もちろん、レストランのちょっとレトロな雰囲気とかも、GOODです♪ リングイニのアパルトの窓から見えるパリの街並も、レミーならずともうっとり。 実のところネズミは大の苦手で、モルモットやハムスターも、ちょっとムリ。 そんな私でも、このレミーには夢中にならずにはいられないのよ。 ネズミといえば、親会社のディズニーのメインキャラと丸かぶり。(笑) リアルな描写の点から、ふさふさ毛並みのレミーのほうが苦手分野だけど キャラとしての感情移入は、だんぜんこちらに軍配。 料理作りには不衛生だからと、2本足歩行を自主トレするあたり、既に人間味あふれ過ぎ。 妥協を許さず、スパイス選びに夢中になって、キッチン中をリングイニの頭の上から 嗅ぎまわる姿や、二人(いや一人と一匹)の料理特訓のやりとりなど、笑いどころ満載。 リングイニのダメダメ人生が、一躍有名になってついつい調子こく展開、お約束。 絶妙な“間”とベタなギャグ、観客総出で大爆笑に、なんとなく一体感を感じてニンマリ。 脇役のキャラの設定も、それぞれキチンと描かれていて、面白みが多々。 金儲け命で、ちょっと狡賢いけど、なんとなく憎めないスキナーや 意地悪キャラなのかと思いきや、純粋に食べ物を愛するが故、辛口コメントなイーゴ。 男性社会の中で認められようと、人一倍努力してきた、紅一点のシェフ、コレットに共感。 コダワリなくゴミでも何でも食べちゃう、のん気な兄ネズミのエミールで癒され 息子を愛してるが故、人間に近づきすぎるのを心配する、父ネズミのジャンゴや レミーにとって人間界における父のようであり、料理の師匠でもある亡霊グストーに、愛を。 ストーリーの展開もとてもシンプルで、夢はきっと叶う!というメインテーマが ひしひしと伝わってきて、でもそれが押しつけっぽくないとこが、またイイ。 ラスト、大円団というよりも、小さな幸せでホッとするあたり、これまたニクイのよ! まさに、大人も子供も一緒に楽しめる、ファンタジーな魔法の作品。 スケール感では負けちゃうけど、私的にはハリポタよりもおススメかも☆ PS.本編上映前に短編『LIFTED』も、シュール感がたまりませんわよ。 『レミーのおいしいレストラン』公式HP お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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