【チャーリーとチョコレート工場】 2005年・米
■原作 ロアルド・ダール著 『チョコレート工場の秘密』■監督 ティム・バートン■音楽 ダニー・エルフマン■出演 ジョニー・デップ/フレディー・ハイモア デイビッド・ケリー/クリストファー・リー ヘレナ・ボナム=カーター■ストーリー 公式HP両親と寝たきりの両祖父母と一緒に、貧しくも健気に暮らすチャーリー少年(フレディー・ハイモア)。彼の楽しみは、年に一度、誕生日だけに買ってもらえる“ウォンカ”印のチョコレート。その世界一のチョコレート工場の経営者ウィリー・ウォンカ(ジョニー・デップ)はある日のこと、板チョコに入っている“ゴールデン・チケット”を引き当てた5人の幸運な子供たちを工場に招待すると発表。長い間、外部に閉ざされていた謎に包まれた工場、その内部はどうなっているのか。なぜ今になってウォンカは工場に招待したのか。しかも子供を…。もう、もう、ふぁんたすてぃっくですわよ☆ティム・バートン監督とジョニー・ディップは、私の中でかな~り思い入れのある組み合わせ。彼らの作ったものに間違いはない!!と常々思っているわけで。もちろん今回もその期待以上な仕上がりに、拍手喝采ですわよ。門が開けられ、ウォンカ登場セレモニーでは、監督ならではのシュールな演出にニヤリ。出だしから心わしづかみ。チャーリーと同じワクワク気分になって工場見学しちゃいました。工場内は変に薄っぺら~いCGではなく、子供たちが演技しやすいようにと可能な限りセットを作ったそうです。色彩がバートン監督ならではの毒々しいカラフルさで、メチャクチャいい!見事におもちゃ箱のような、ファンタジックなお菓子の国が出来上ってました。あ~、私もあの川に身を浸してみたい。。。と。後が怖いが…そこで現れる何10人もの小人族ウンパ・ルンパの、妙な歌と踊りはサイコー。これもCGなのかと思いきや、この役ディープ・ロイが一人で全て別々に撮影したらしいです。脱帽。chinoiseさんのレビューで、このご時勢には珍しく、あのリスも調教された本物だって聞いていたので、そのシーンでも、ひたすらリスちゃんに拍手!そしてジョニー・ディップのエキセントリックなウォンカ役。きゃー♪原作を読んでいないので、作者の意図するウォンカ像とは違うのかもしれないけど、彼はまるで水を得た魚のようで、この役を楽しんでますね。聞くところによると、マイケル・ジャクソンを真似たとか、ないとか…。白塗りに妙なハシャギ方。に、似てるのかも。。。 前作の「ネバーランド」や「シークレット・ウィンドウ」とは全然違った役を見事に演じちゃう。彼こそカメレオン俳優よ。ますます惚れました。余談ですが、ウォンカが工場開工式典のテープカットの後、群集に向かって振り返った時に「エドワード!(by シザーハンズ)」と思わず叫んだのは、私だけでしょうか。。。ストーリーももちろん素敵。チャーリーがメチャクチャ健気でいい子で、前半の家族を思いやるあるシーンでは、涙腺緩みましたね。フレディー君には前作でも、出てくるだけでなんとなくジーンとしちゃう、そんな魔法をかけられましたよ。なんだろ。やっぱりあの瞳かな。。。チャーリー以外の子供たちの小憎らしさとの対比もまた面白く、子供の素直な欲望(?)と、親子関係の違いとかがブラックに表現されてて、これまたニヤリ。 悪い子にはウォンカが 「親に変わってお仕置きよ!」 普通だな…家族って素敵、いい子はお得、チョコは美味しい(笑)の、ブラックユーモア満載の作品でした。でもラストのオチには、ほ~んわりな暖かい気分に浸れちゃいますよ。映像も役者も音楽も、全てにおいてパーフェクト!!(褒めすぎ? だ、大丈夫よね?)最初から最後までヤラれっぱなしの映画で、間違いなく今年ベスト1ですわ♪そーいえば、チョコ匂い装置は設置されてなかったですが、近くで公開記念限定のチョコレートポップコーンを食べてる人がいて、ほのかに香ってくるチョコの匂いが、映像とのなんともいえない相乗効果。映画をさらに楽しめたでっす♪これから観る人は買うのをオススメしますわ。もしくは食べてる人の近くに座る!(笑)