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カテゴリ:エコエコ、アザ・・・いや環境
UNEP活動でお世話になってる大阪府都市環境室さんからご案内を頂いて、講演を聞きに行って来ました。
基調講演は、大阪大学大学院の水野稔教授のお話。 ワタクシ、ただただ普通のおばさんだもの、まずは用語に??? GW(グローバルウオーミング)が、地球温暖化。HIがヒートアイランド。ゴールデンウイーク・IHクッキングヒーターやなかった。 「へえぇ~、知らんかったのねん」 そんなところから(^^;) 用語もさる事ながら、普段の私達は生活現場で「ゴミは減らさな」とか「レジバッグ貰わんようにしよ」みたいな具体的なその場で出来る事はわかるんやけれど、「どんな流れで、これよりこっちがええん?」みたいな事を考えてはるんが学者さんなんやな、と納得。 GW:温暖化の原因と言われてるCO2は、炭素の最終安定物質やから、これ以上カタチを変えて処理する技術というのは期待できひんらしい。固めて埋めるくらいやって。でも、私達が生きる限りは、どんどんCO2は出来る。 HI:ヒートアイランド問題は、だんだん都市化が広がって地域事情も複雑化、時間事情も複雑化。すごくややこしい問題やけど、技術で対策を講じる事がまだ出来る。 温暖化は、技術云々と言うよりも人々のライフサイクル、生き方を変えん事にはどもならん。 世の中は、供給・消費・処理の3つの部分で代謝を繰り返している。産業革命後、供給(サプライ)サイドがどんどん発展成長し、環境(汚染)問題は処理(ディスポーズ)サイドが技術を駆使し尻拭いをしてきた。消費(デマンド)サイドはお客様として甘やかされ、サービスを享けるだけで良かったのが、今、歴史的に初めて消費(デマンド)サイドの在り方が根本的に問われている。 温暖化問題は消費(デマンド)サイドが中心となって全員で協働しシステムのあり方を変える必要がある。 つまり、「消費者やもん」ってお金だけ払ろてたら誰かが何処かでなんとかしてくれる時代やなくなった、ちゅうこっちゃな。 京都議定書で決めた時から見ると、日本のCO2排出量はまだ増えて13%が削減目標になってる。産業・運輸などと部門別にすると、家庭部門は自家用車を含めると全体の20%のCO2を排出し、90年から見ると、40%近く増えている。 日本の基本的方針は、各主体の”善意の自主活動”がベースやねんて。 自分の孫が自分と同い年まで生きられる地球やなくなるかもしれんのに、”善意の自主”やて。 ある意味とっても日本らしい。 悲観的な情報ばかりやなくて、上手なエネルギー利用(コージェネやヒートポンプ)・組み合わせシステムや、それを住宅やビルや様々な運転条件に応じた最適システムを組んで運用するという事で、まだまだ削減する余地はあるらしい。 現状の認識・概要の把握、「で、実際のとこ、どんなもんなん?」を知るために・・・ ♪パパパ・パ・パ・パ~ン わが家の環境確定申告ぅ~ (ドラえもん風に大声でネ) エネルギー消費量×排出係数 ・電力消費 kWh× 0.388kg-C02/kWh ・都市ガス消費 立法m × 2.11kg-CO2/立法m ・灯油消費リットル × 2.5kg-CO2/リットル ・ガソリン消費 リットル× 2.38kg-CO2/リットル 各家庭で計算してみて下さい。 日本の基準は、一人当たり0.59 世界平均値は、0.22 だそうです。 水野教授は、生活者の意識改革が必要です、と仰る。カローラクラス(1500cc)の車は凡そ60馬力。60頭立ての馬車を一人で乗り回す。それって、「格好ええやろ~」から、「うわ、60頭分の糞尿垂れ流しやで~。格好悪る!」という意識に変わってほしいと言われた。 緊急時の耐える辛い我慢の省エネ(欲しがりません、勝つまでは!みたいな)ではなく、無駄を省いて、上手に使う賢い生活者を、楽しみながらやって欲しい、と。 最後に質問に答えて、かなり考え込みながら、今まで経済をベースに社会は動いてこうなった。これからは道徳・倫理或いは宗教的なものをベースにもっと上手に暮らすことが出来るのではないか、と言われた。 そういう心理的な事を工学研究家として仰るのは、かなりな抵抗が心の中にはあったのではないかしらん。 でも結局のところ、意識の変化がなければ本音がポロっと、どこかのお大臣のように出てまうもんね。 色々と考えてみよう。あたま使わな、脳みそツルツルなるし。 孫にもひ孫にも、青い空は見せてあげたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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