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テーマ:DVD映画鑑賞(14203)
カテゴリ:映画
先日の分を取り返すかのごとく、DVDと本に溺れております(笑) で、まず観ました。『ハンニバル・ライジング』(ピーター・ウェーバー監督) 映画の評価は必ずしも高くはないみたいですが、私的にはまずまずでしたね。 第二次世界大戦中のリトアニアが舞台になっていたのも興味深かったです。 *注 ネタバレアリ 『羊たちの沈黙』『ハンニバル』『レッド・ドラゴン』に続き、 トマス・ハリス原作の『人食いハンニバル』映画化シリーズの最新作です。 レクター博士といえば、アンソニー・ホプキンスが思い出されますが、 今回はハンニバル・レクターの青年期を描いており、アンソニーは全く出てきません。 代わりにギャスパー・ウリエルがレクター役を演じています。 私はこの人知りませんでした。妖しい魅力を持った美青年でしたね。 この青年があのレクター博士になるのか~と思いつつ観てたので、 アンソニーの顔が常にチラついてしまいましたが(笑) また、なぜか『日本人』女性が登場します。 ハンニバルの叔父にあたる人物(既に亡くなっている)の夫人、 ムラサキ夫人(コン・リー)です。 このムラサキ夫人の家族はヒロシマで原爆により亡くなっているという設定。 正直『またかよ~』的なステレオタイプの日本描写も出てきます。 (というより彼女中国人じゃん~) でも、その『日本的』な部分がハンニバルに影響を与えていた、というような感じ でもあったので、その残虐性を日本人に見立てているようであまり嬉しくなかった ですが(笑) あと重要な登場人物として、妹のミーシャがいます。 第二次大戦中のリトアニア。戦争で両親を失った幼いハンニバルとミーシャが、 ナチス協力者の脱走兵たちによって、恐ろしい目に遭わされてしまいます。 なぜハンニバルは人を食うのか。これで一応の説明はついてる感じでした。 (とりあえず詳しくは書きません 笑) その後パリで医学生となって『いろいろ』と人体について研究をし、 戦時中の悲劇の復讐を果たしていくハンニバルの姿が描かれていきます・・・ まさか、大戦中の戦争犯罪が話に絡んでくるとは思わなかったので、 意外な過去に引き込まれました。どこでもこういうことがあったのでしょうかね・・・ 戦後ものうのうと生き続ける『戦犯』とそれを追うハンニバル。 実際にそれに似た話もたくさんありました。 1944年に連合軍によってパリが解放された時、 フランス人対独協力者たちは悲惨な目に遭っていました。 ドイツ兵と寝た女性は頭を刈られ、鍵十字を書きこまれ、 街中引きずり廻されて殴る蹴るの暴行を受けた・・・ その映像を観た時はショックでした。 パリが解放されて大喜びのパリっ子たちの一方で、 このように虐待されていた者たちもいたとは。 それも同じフランス人なのに。(だからこそだとは思いますが) 戦争による『悲劇』の一つでもありますね。 ・・・脱線しました。そんな背景を思わず考えてしまいましたが、 実際はそんなの気にしないで観れる普通の映画(描写はちょっと怖い)ですので(笑) とにかくレクター博士の過去の一端を覗き見れたのは面白かったですかね。 またシリーズ通して観たくなりました(笑) 蛇足・・・ 第二次大戦中のリトアニアというと、彼を思い出す方も多いことでしょう。 杉原千畝 (すぎはらちうね) 大戦中、6000名にも及ぶユダヤ人を救った『命のビザ』で有名な外交官です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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