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テーマ:DVD映画鑑賞(14103)
カテゴリ:映画
『バリー・リンドン』 (スタンリー・キューブリック監督) 実は、この映画。何度か挫折してたんです(笑) だって、長いんですもの(笑) 優に3時間はあります。 *注 ネタバレアリ で、内容はというと、時は18世紀。あるアイルランドの一青年(バリー)が、 口八丁手八丁で成り上がり、ついには英国貴族の仲間入りを果たす、 というもの。一見するとサクセスストーリーみたいなのですが、 そうでもなく、最後には無残にも落ちぶれていってしまうんですね。 そのバリーの半生を3時間かけて淡々と見ていくことになるわけです。 もう30年以上も前の英国映画ですから、出演者はほとんど知らない人ばかりでした。 でも、とにかく映像がキレイ・・・ 前からこの映像は一見の価値があると言われていたので気になっていたのですが、 当時の雰囲気(別に私はそれを直接見たわけではないのであくまで脳内イメージ ですが 笑)が良く再現されているのではないかと。 特に夜のシーン。 当然ながら当時は電灯なんかありません。ロウソクの灯で灯りをとっていました。 そのロウソクの灯の揺らめき、淡い陰影、浮かび上がる人物や装飾品・・・ 6日かけて神は天と地を創造された 7日目にキューブリックが修正した なあんて言われるほどの完璧主義者のキューブリック。 そこら辺の映像美はさすがでした。 『2001年宇宙の旅』の時もそうでしたが、長く長くカメラを回す手法は、 一歩間違えると間延びしてしまいそうなところですが、じっくりと目の奥に 焼き付くほどに華麗な映像を見せてくれました。 お城をバックにした風景、絵画や調度品、そして衣装・・・ どれも『本物』を感じさせ、観る者を18世紀に引き込みます。 で、気になったのが、当時の上流階級の貴族の生活。 世界中を植民地にして富を集め、その頂点にいた人たち。 貴族は庶民とはかけ離れた生活っぷりでしたね。 酒に女に博打・・・おいおい、遊んでるだけかよ~(笑) 少しは剣の鍛練でもやれよ(笑) (一応戦争はしてましたけど) あ、そういや短銃での『決闘』シーンは何度か出てきましたね。 あれはあれで興味深かったですが・・・ ま、久しぶりに良い映像を観れた感じでした~ 但し、外国の歴史映画が苦手な人にはこの3時間はちょっと辛いかも(笑) 蛇足・・・ 9月といえば『お月見』ですね~ で、その『月』とキューブリックの意外な関係でも・・・ 未だに良く言われる話でこんなのがありますね。 アポロの月面着陸映像はキューブリックが撮ったニセモノである。 未だ人類は月へは行っていない。 これは、『バリー・リンドン』を自然光だけで撮影するため、 NASA用に開発された特殊レンズを使ったことに起因しているようです。 でも、本当にキューブリックが撮ったとしたら、 恐らくもっと『完璧』な映像だったのではないですかね~(笑) それにしてもですね、こういう本がわざわざ出版されるほどに 人類の月着陸を信じていない人がたくさんいるらしいです。 それはそれで非常に興味深い現象だとは思いますが・・・(笑) 『人類の月面着陸はあったんだ論 と学会レポート』 山本弘著 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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