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テーマ:DVD映画鑑賞(14140)
カテゴリ:アニメ
永遠に戦い続ける子どもたち。自分探しの果てにあるものは・・・
もうDVDレンタルになっていたので、ちょっと観てみました。 『スカイ・クロラ』 押井守監督 森博嗣の原作小説をアニメ界の巨匠押井守監督がアニメ映画化。 私は原作を全く読んでいませんが、昨年の東京国際ブックフェアに行った際に、 スカイ・クロラのカッコイイ展示を見てしまったので、後で観たいと思っていたのです。 で、観た感想。 *ネタバレあるかも 最初は全く話が見えず、『??』の連続でした。 何のために戦争しているのか? どこの国がどこの国と戦争しているのか? なぜ子どもが戦っているのか? なぜプロペラ機なのか? 終戦工作はやらないのか?(笑)・・・などなど。 すっごく疑問だらけ。 物語の舞台は、司令官室の背後の大地図をよ~く見ると、中部~東ヨーロッパ辺りなのかな、 と分かりましたが、登場人物が皆日本人名なので、さらに『??』。 何でそんな所で日本人が戦争してるのよ! 古来、ヨーロッパには外国人の傭兵の伝統がありますが、それにしてもねえ。 しかも司令官室の入口なんか日本語じゃなく英語表記だし。 まあ、フライト中の英語での会話は分かる気はしましたが・・・ そのくせ讀賣新聞が出てくるのでまたもや『??』と。 いかん、いかんぞう。映画に集中出来ない。 とにかく余計なところで混乱しちゃってました(笑) で、そのうち考えるのをやめました。 細かいことは考えずに観るのが正しい作法だと理解しました。 そしたら、す~っと作品世界に入っていけました。 そうか。この映画は戦闘機による空中戦こそ描かれてはいますが、 戦争について描いた映画ではないのだなと。 戦闘はあくまでも添え物的要素で、実はもっと別のものを描いていると・・・ しばらく観ていくと、徐々に謎が解けてくるので、独特の世界観に浸っていけると思います。 でも、原作はシリーズで何冊もありますので、 それらを読まないと全ての話は良く分からないのかも知れません。 まあ、ラストで私は救われた気がしました。 つまらない日常から逃げたりせず、真っ向から立ち向かっていった主人公に。 現実は楽ではないし、そうそう面白くもない。 でも、そこに生きがいを見いだせるか否かが重要なんじゃあないかな。 面白きこともなき世を面白く なぜか高杉晋作の言葉を思い出す私。(これ好きなんですよ) そして、冒頭の私の疑問の数々は、実は現代に生きる若者(子ども?)の疑問と 通じるものがあるのかも知れません。 なぜ生まれてきたのか? なぜ勉強しなければならないのか? なぜ大人にならなければいけないのか? 自分とはどんな存在なのか? 死とは・・・? そんなことを考えさせる映画なのかなとも思いましたね。 より理解するためにも、私は2回以上は観たいと思いました。 また違った見方が出来るかも・・・ ただ、JTが協賛しているのかどうか分かりませんが、 こんなにもタバコを吸うシーンが多いアニメは観たことがありませんでしたね。 お陰でつられて観ながらタバコ吸いまくってしまった(笑) そうそう、この映画のウリの空中戦のシーンは結構迫力あったので、 押井監督に次はこれをアニメ化してもらいたいかなあ(笑) モノホンの戦闘機乗りとはどんなものか。これを読めば分かります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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