3月14日 花びらと霙(みぞれ)が舞った日
フーッ、と息を整えてから会場に入る。今日は森わらにとってとても大事な日のひとつ、卒園式。キャンプ。登山。縫い物。遠足。オオタカ(年長)さんは卒園に向けての行事をいくつも過ごしてきていて、それを私も肌身で感じていたはずが、まだ現実としてしっくりきていない、卒園。嬉しさと喜び、誇らしさ。それだけじゃなくて、正直寂しさや切ない気持ちもいっぱいです。森にいるオオタカさんの声や姿や表情が浮かんでくる。それに添うように、けれど決して裏方でなく主役でもあるオオタカお母さん達の笑っている顔も思い出される。オオタカさん達、お母さん達のことが大好きな分そうなんだろうな。卒園式での歌。オオタカ担任・美和ちゃんの、それぞれのお子さんがキラッと光をまとって目の前に現れるような、卒園児紹介の言葉。素晴らしかった。1人1人に向けて違った内容の書かれた卒園証書が園長・智ちゃんから読み上げられながら、1人前に出てきた卒園児さんへ渡されます。卒園児さんへ贈る、エールであり、お礼であり、その子そのものの言葉。その智ちゃんの言葉と、緊張したり誇らしげだったり、嬉しそうにしている卒園児さんの姿に、1スタッフである私がとても勇気づけられてしまう。そしてスライドショー。今年のキイチゴ(年少)さん、入って来た時にはこんな小さかったね。リス(年中)さん、学期を経る毎に顔つきがしっかりしてきてる!そしてオオタカさんが出てくると、感受性の豊かなリス組OSちゃんが、「オオタカさんにもう会えなくなっちゃうの?」って話しかけてくる。そんなこと言われると泣けてきてしまうわ。でも、リス組やキイチゴ組、下のお子さん達のフォローもあるから、と冷静にしていたつもりが、卒園児さん親子へ向けて『またね』を歌っていたら、オオタカさんの姿に歌詞のかざぐるまのくだりがリンクして涙が止まらなくなってしまった。その後の、リスキイチゴおひさまさんからの歌や踊り。オオタカお母さん達の群読。式後にサプライズでのオオタカお父さん達の、我が子オオタカへ贈る応援歌。暖かな愛がこれでもかという位に続く式でした。この日にいられてよかった。子ども達と皆さんと、これまでの時間を重ねて来られて良かった。オオタカさん、卒園おめでとうございます。オオタカさんそれぞれの心にあり、森わらで育ってきた芽や根が、これからどんな風に膨らみ、広がり、花開いていくのかがとても楽しみです。一緒に長い時間を過ごしてくれてありがとうね。今日は冷え込んだ日で、オオタカ親子さんを集めた花びらを舞う中送ったあと、雨がみぞれに変わりました。サポートスタッフ たかちゃん