母、ICUにて3日目
一昨日、母が脳出血の手術をしてICUに入り、今日で3日目。引き続き意識不明で危篤状態です。----------------------------------------------------ICUの面会時間が午後3時からなので、先に父の病院へ。いつも通り、「お父さーん!」と大きな声をかけながらベットに近づくと、最近では一番元気な感じで目をギョロっとあけていた。私が枕元に近づくと、すぐに分かった様子で、私と目をあわせた。すぐに夫が横から声をかけると、夫の声のする方向に目をむけ、そちらに顔を少し傾けた。私と夫は、「おっ!今、振り向いたよね?」と確認しあって喜んだ。夫が父の手を持って、少しずつ動かしてリハビリしてくれた。その間も、目をわりとしっかり開いている時間が長かったり、自発呼吸もしっかりできていて(「自発呼吸」という箇所のランプが付く)、とても調子が良さそうだった。夫も「今日はお父さん、調子良さそうだね。」と言い、私もうん、と頷く。父のほうは安心することができ、今度は母の病院へ向かった。母の病院へ着き、ICUへ入る。顔は昨日よりは少しむくみが取れている気がした。血色も、手術直後は真っ青だったが、ほんの少しづつだが戻ってきているように感じる。手はやや冷たいぐらいで、足はとても温かい。まだ発熱しているようで、脇の下が冷やされていた。私はまた母の手を握りながら、「お母さん!お母さん!」と耳元で呼ぶ。「お母さん!頑張れ!さっきね、お父さんのほう見に行ったよ。お父さん、すごく調子良さそうだったよ。よかったね。お母さんも頑張ろうね。」と言った。母の目に少しだけ涙が出ていたので、拭いてあげた。「昨日、北海道のおばちゃんに、連絡ついたんだよ。おばちゃん、すごく心配してたよ。お母さん、来年は北海道に行くって張り切ってたでしょ。頑張って治して、北海道行こうね。おばちゃん、待ってるよ。」と話した。今日たまたま、ガンで手術して半年間昏睡状態になったという方のお話を聞いた。その方は、半年後に突然目覚めたそうだ。その時、「半年間、何か夢とか見ていたの?」と聞いたら毎日のように家族の夢を見ていたそうだ。まったく覚えてはいないが、何か声がするのは感じているらしい。だから、とにかく何でも話しかけた方がいいよ、と話してくれた。話しかけた方がいい、という事はなんとなくどこかで聞いた事があるなとは思っていたが、そんな話を聞いてとても希望を持った。だから、とにかく何でも話しかけようと思っている。母と面会した後、母がお世話になっていた老人保健施設に荷物を取りに向かう。ケアマネージャーさんと会い、本当にあんなに元気にすごく良くなっていたのに、残念でしかたないです、ととても残念そうな顔つきで言ってくれた。施設でたくさん写真を撮ってくれているのだが、とてもいい母の笑顔の写真が、母のベッド脇のTVの上に飾られている。母も「これこれ。よく撮れてるでしょ。」と自慢していた。デジカメの写真のようだったので、その写真のデータを頂けるか聞いたら、明日くれるとの事だった。すごく嬉しい。今度は夫の義母も一緒に、再度、母の病院へ。ベッドの上に、明日、CTとエコーの検査があります、という札が下がっていた。心電図の画面のラインは、今までで一番落ち着いている感じ。血圧も表示されているのだが、血圧も問題なさそう。父の病室でも同じ画面があるのでしょっちゅう見ているのだが、他のラインも見慣れた形のラインになっていた。私はまた母を何度か呼んだ後、「お母さん、明日、検査だって。脳のハレが引いてるといいね。こんなに頑張ってるんだもんね、きっと引いてるよね。頑張ろうね。」と言った。義母も「今日は昨日より幾分か、いいみたいだね。」と言ってくれた。明日は検査。どうか、どうか、少しでもハレが引いてくれていますように…!