シャネルの5番。1~4番はどこにいったのか
海外旅行のおみやげとして、いまでも「シャネルの5番」を買って帰る男性は少なくない。なにしろ、「夜、寝るとき、身につけるのは?」と尋ねられたマリリン・モンローが、「シャネルの5番よ」と答えた香水。贈られた女性も、気分は悪かろうはずはない。シャネルが発売する香水の中でも、この「5番」の売れ行きは抜群だ。しかし、一つ疑問に思うのは、「1番」から「4番」の存在である。それらは、どこへいったのだろうか?結論からいうと、「1番」や「2番」は、かつて存在したことはある。しかし、一度も日の目を見ることはなかった。創業者ココ・シャネルが販売を許可しなかったからである。シャネルブランドの香水を発売するため、ココ・シャネルはいくつもの試作品を作り、順にラベリングしていった。その中で、彼女が最も気に入ったのが、「5番」とラベリングされた試作品だった。それを納得のいくものに仕上げ、そのまま「5番」という名で売り出したのである。「「1番」から「4番」というのもあったが、それらはすべて試作品の段階でボツ。「6番」以降も、順番に試作され、中には販売されたものもある。しかし、現在も残っているのは「19番」や「22番」など数えるほどしかない。次回は、ユーモア・ジョーク 救援