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カテゴリ:仕事
本日、担任している生徒たちを送り出しました。
私は、彼らの入学と同時に中学校に着任しました。そして今の学級担任になって2年が経ちます。私は「優しい」先生ではありません。物わかりの悪い、うるさい先生です。嫌われたいとは思いませんが、嫌われたくないがために間違った指導をするのは性に合いません。 けれども、土俵の中で生徒が暴れている分には何にも言いません。「ここまではよい」「ここから先は絶対だめ」、2年もつきあえば、彼らも分かってきます。おそらく、「武勇伝」の数は学年一だったと思います。担任がいてもいなくても、何にも変わらない―そんなクラスでした。 卒業式の会場に向かう時、全員が椅子を机に入れて席を離れました。2年前、「自分たちは小学生じゃない、そんなこと注意しないでほしい」と言っていた子たちです。純粋に、本当に純粋に「ああ、よかった」と思いました。 卒業証書を受け取るときの態度、「旅立ちの日に」の歌声、3年間で一番輝いていました。私の自慢の教え子たちです。 「私は、必ず君たちに負けないクラスを作る。だから、君たちは、後輩たちに後ろ姿で語れる先輩でいてくれ。」―こんな言葉で学級を解散しました。 「もういい。早く行け!」 「愛と青春の旅立ち」での士官学校卒業式のシーン、「俺はあんたを一生忘れない」という主人公(このときには既に少尉に任官している)に対し、教官の鬼軍曹が、(上官に対する)敬礼をしながら告げる台詞です。胸にこみ上げる万感の思いを抑えながら、最後まで自らの職務に忠実であろうとする姿、そして、自分にできることは全てやり尽くしたという誇り、美しい教育者の姿です。 私はまだまだその域には達していませんが、彼らに対し手を抜いた指導はしなかった、とは胸を張って言えます。そして、夢中になって仕事をさせてくれた、あの子たちとそのご両親、保護者の方に感謝しています。 元気でな 続く お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.03.11 21:12:46
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