宇都宮高校60周年記念試合
早朝から夜遅くまでラグビー漬けの一日だった。 7時半に高校のグランドに到着。昨日のうちにあらかたの準備はしておいたが、最終的な整備を行う。 8時半、タグラグビー交流試合に出場する小学生とその保護者が来場。9時から交流試合開始(ちなみに、参加校全ての指導者とも宇都宮高校ラグビー部出身)。県内で協会主催以外のタグ(だけの)大会はおそらくこれが最初だろう。各チームとも活動が始まったばかりなのでミスが多かったが、これから練習していけばかなり上達するだろう。 閉会式に主催者として応援に来てくれた保護者の皆様に「今後ともラグビーを応援してください」とあいさつ。本部に引き上げてくる途中、集まっている応援団の中から僕の名前を呼ぶ女性の声がそちらの方を見ると、なんとまあ、小、中学校の時の同級生二十数年ぶりの対面だった。聞けば息子さんが今日出場していたとのこと。向こうの方は「なにやってんのよ、こんなところで!!ラグビー?え~っ、信じられない、そんなことやるようには見えなかったのにぃ。歳取ったねぇ。」それはお互い様だということばを飲み込んで「またね」と別れた。 それから、宇都宮高校と草加高校の記念試合。レフリー仲間の縁で来てもらった。3年生にとっては最後の試合だったが、よく頑張ったと思う。特に、最初のトライは練習してきたことがビシッと決まった会心のプレーの結果だった。お疲れ様。なお、この試合のレフリーは桜岡さん。暑い中、ありがとうございました。 その後、1年生対高齢OBの試合。ノーコンテストスクラム、当たりも加減して行う、という約束で実施…のはずが、1年生のスイッチが入ってしまい、なかなか面白かった。ボールを動かせば相手はついてこられないということに気付いた1年生、走る走る。高齢OB、何とか密集戦に持ち込もうとするが次第にスタミナ切れ。結局1年生チームが勝った。高齢OBも満足。なお、1年生の人数が足りなかったので、私も参戦。ポジションは…1番ノーコンテストとはいえ、きつかったです。次回があればバックスで出ます。なお、この試合のレフリーも桜岡さん。 そして最後は若手OB対県内最強白楊クラブの1.5本目くらい。こちらは全て僕の教え子、年代は若干違っても戦術や多用するプレーに共通性があるのだろうか、コンビネーションは良かった。かなり激しいプレーが繰り広げられて、見応えがあった。結果、14対5で若手OBの勝ち。勝ったこともそうだが、宇都宮高校でラグビーを始めた子たちが集まってラグビーをしてくれたことが何とも嬉しかった。 記念式典、行事の持ち方はいろいろあっていいと思う。僕は時代は異なっても同じグランドで練習した人たちが集まって、好きなラグビーをして一日過ごす、というテーマでこの会を企画した。だから、背伸びをせずに、自分でできる範囲のことしかしなかった。後輩たちに声をかけ、先輩たちには会の趣旨を話し、知り合いのラグビー関係者に協力を依頼した。そして、今日は延べ人数でおよそ300人の人が来てくれた。ありがたいことである。 ラグビーっていいな、心からそう思えた一日だった。