今日は 今までにも時々登場した、photoshop による流し撮り風加工について少し解説をしましょう。
これが元の画像です。西田川のカワセミ君です。背景が近くて、ごちゃごちゃしているのが気に入りません。これを流し撮り風に加工することで、背景をすっきりさせようという訳です。
最初に photoshop の編集画面に画像を開きます。
次の操作が一番手間がかかるのですが、カワセミ君の部分だけを輪郭で選択します。選択ツールがいろいろ用意されていますので、どれを使ってもよいのですが、このように背景との色の差がないところはなかなか難しいです。私はまずマグネット選択ツールを使って輪郭をなぞっていきます。多少輪郭より膨らんだり、凹んだりしますが、あまり気にせずにぐるりと1周します。そうすると選択した部分の境界が点滅しています。
次に、別の選択ツールを選んでずれているところを修正していきます。これもどの選択ツールでも出来ますが、私は投げ縄ツールを使うことが多いです。細かく投げ縄ツールで選択した部分を足したり、引いたりして最初の選択範囲を修正していくのです。これが一番時間のかかるところです。細かいところは拡大しておいてやります。
最終的な選択範囲を決めたら、まず、選択範囲の境界をぼかすでぼかしの程度を5ピクセルほどにして境界線にぼかしを入れます。この操作は多少境界がぎざぎざしているのを取る意味と背景との馴染をよくするためです。
そうしたら、次に選択範囲を反転して背景の方を選択して、フィルターのぼかしの中の移動を選んで、移動する方向と移動距離を決めれば出来上がりです。
移動の方向は飛んでいる方向に合わせます。移動距離は好みです。これでこんな画像になります。大分背景がすっきりしましたね。
これは流す前に、背景があまり汚い色なので、着色してから流しました。タイトルを入れて出来上がりです。
デジカメ→photoshop は単なる修正だけでなく、いろいろなことができます。
写真家はこんな加工を嫌う人もいますが、デジカメ写真は写真とは別のアートであるという面もあります。