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カテゴリ:随筆集「百鳥譜」
殺人・傷害事件の報道をラジオで聴いていて、加害の動機に「自己憐憫」を感じることがあります。
「おれを(あたしを)怒らせたら、どんなに危険か、知らしめてやる」 そんな、歪んだ自己憐憫の形。 その裏側には、軽んじられることへの怒りがあるのはもちろんのこと。 軽んじられて、「みくびるな」という怒りから、 自分がいかに他者への影響力を持った人物か、思い知らせてやろうというわけです。 しかし本当は、軽んじられているほうが、気楽なのではないでしょうか。 実際の有能さを隠して、周囲に「バカ」「クズ」と軽んじられ、黙っている。 こちらのほうが、「粋な大人」の魅力を感じさせます。 うだつの上がらない会社員クラーク・ケントは、周囲にバカにされようと落ち込まなかった。なぜなら彼の真の姿は、スーパーマンだったから。 僕などはスーパーマンじゃないですから、 クラーク・ケントよりも、ずっとずっと「バカ」「クズ」「ノロマ」と思われているくらいが、 「粋な大人」としてちょうどいいのかもしれません。 (結婚記念日の食事会の最後に出たデザートとコーヒー おいしかった♪) #自己憐憫 #クラーク・ケント #スーパーマン お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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