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祈りと幸福と文学と

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もず0017

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2019.10.23
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カテゴリ:心象スケッチ
おお、人よ、
お前の大きな罪を嘆くがよい。
(『マタイ受難曲』第29曲 コラール)






10月20日、礼拝の後、小倉の北九州ソレイユホールを訪ねた。
この日、バッハの演奏会があったのだ。

演目は「マタイ受難曲」バッハ作品番号244。
堂々3時間を超える超大作だ。





とくにバッハが好きとか、そんなわけがないおっさん。
教会の人が北九州聖楽研究会から参加なさるので、応援のつもりで気楽に足を運んだのだけれど、
素人やアマチュアの演奏会かと思っていたら、
出演者は、指揮者も声楽家も、みなさん国際的に活躍しておられる超一流の音楽家ばかり。

すぐに場違いだと気付いたおっさん。しかし、もう間に合わない。
仕方ないので「私、クラシックのマニアです」という顔で、ホールの一階の席に陣取った。

ちなみに「マタイ受難曲」は、
タイトルのとおり聖書「マタイによる福音書」の26章、27章をもとに、キリストの受難を壮大に歌い上げた作品群である。
第1部はキリストの逮捕まで。第2部では審判、拷問、十字架刑と死、埋葬までが扱われる。

さて、開演前までの、もずのツイッター。

「豪華なホールに沢山の聴衆が詰め寄せて…るんだけど、爺さん婆さんばかり。バッハは年寄り向け音楽なのか?」

不遜な書き込みである。

「まだ演奏始まってないけど、もう眠い」

「お、着物の人もいる」

「僕の腰掛けたシートの周囲に陣取った人たち。雰囲気から教会関係者の人たちではないかと思い聞き耳を立てていると、やっぱりそうだった」


どうでもいいことに気が散りまくりである。

「関係ないけど、昨夜久しぶりに映画の『リング』を鑑賞した。冒頭の15分くらいまで、めっちゃくちゃ怖かった」

全然カンケーない。

「チェロを弾く女性はなぜか佳人に見える」

アホ。

「いよいよ開演」

そして第1部の演奏が始まった。
素晴らしい合唱。美しく響き渡るコラール、そして心を揺さぶるアリア。
華々しい盛り上がりをみせ、第1部の29曲が終わる。

もずのツイッター。

「演奏開始早々にトイレに行きたくなった僕は本当にイカさない。鳴り止まぬ拍手の中、第一部が終わるまでおしっこ我慢した自分にも拍手」

知らねえよ。

「おしっこ済ませて振り返るとトイレに長蛇の列。みんな我慢してたんだな~」

そして第2部の演奏が始まる。

感想をいえば、第2部はとても夢中になれた。
というのも、舞台の袖に小さなスクリーンが設けてあって、歌っている内容の日本語訳が随時映写されていたので、
意味を理解しながら演奏を聴くと、裁判の場面、拷問の場面が迫力満点で聴衆を撃ってくるのである。

そしてとうとう十字架刑にかかるキリスト。
緊迫したこのタイミングで、うちの奥さんから電話がかかってきた \(ー▽ー;/
どうやらコンサートのことを忘失しているらしい。
マナーモードにしているとはいえ、ブーンブーンとポケットの中でスマホがやかましい。

電話は何度も何度もかかってきて、実に第2部の39曲がすべて終わるまで、ポケットの中ではずっとブーンブーンが続いていた(特に用事はなかったらしい)。

しかし演奏会は大成功。拍手はいつまで経っても鳴り止まず、指揮者は何度もステージに戻り、そのたびに客席にお辞儀をしていた。

もずのツイッター。

「面白かった〜〜‼️」



コンサートホールの外はどっぷり暗くなっていた。
音楽会なんて何年ぶりだろう。
ゆっくりコンサートホールで上質の音楽を聴きたいという積年の願いが叶い、
同時に聖書の世界にもどっぷり浸かることができた。

  いつか私が世を去るとき、
  私から離れないでください。
  私が死に瀕したとき、
  どうか姿をあらわしてください。
  この上ない不安が私の心を囲むとき、
  もろもろの不安から私を引き出してください。
  ご自分の不安と苦痛の力によって。
       (第62曲 コラール)





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Last updated  2019.10.23 19:00:12
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