珍国際の書斎

　珍さん、三ヶ月ぶりくらいで床屋に行ったのこと。珍さん、床屋に行くのが大嫌いアルから、どうしても髪が伸びてバットも無い、ア、ア、ア、アイヤー、みっともない状態になるまで伸ばし放題アル。

　店に入ると

イラチャイマチェ～！

　？？？　何か日本語がアヤシイのこと。ひょっとして珍さんと同郷人アルか？しかし、オッサンの髪型を見るとアンニョンハシムニカ人アルよ。

キョワ　トウチマチュカ～？

２センチ切って下さい。

　珍さんの年齢になると床屋の注文も簡単アル。「ヘア・スタイルをどうのこうの」などと言える状態では無いアルから、何センチ切るかだけを伝えれば済むのこと。

　オッサンは髪を切り始めたアルが

ジュイブン　ナガイヨ～

３センチ切って下さい。

　床屋のオッサンは万国共通で、正確な２センチの長さを知らないアル。最初から「３センチ」などと言おうものなら、最低５センチは切られ、丸坊主にされてしまうアル。

　だから最初は２センチと言っておいて、オッサンが何センチ切るかをチェックしてからでないと、アブナイのこと。

　５分で散髪が終わり、すぐに洗髪も終わったアル。

ナニカ　チュケマチュカ～　？

要りません

　何しろ、髪の毛が殆ど残っていないアルから、油でも付けようものなら、髪の毛はペッタリと頭皮に張り付いてしまうアル。

シュプレーワ　ドウチマチュカ　？

要りません

ナニモ　イラナイデチュカ～

要りません

　オッサンは全ての作業が終わり、椅子を起こしながら　

ハイ、ドジョ～～～！

　珍さんが立ち上がると

オチュカレチャマデチタ～

　金を払ったら

アリガト　ゴチャマチター～～～

　珍さんもオッサンの言い方がうつってしまい

ドイタチマチテ～