テーマ:【季節の草花】(553)
カテゴリ:花々
10月の記憶。 実りの季節に相応しい、充実した月でした。 ===== とは言え、映画は0本。 うーん。TVで『フラガール』は観ましたけど… 観劇もなし(溜息)。 ===== しかし、しかし、芸術の秋。 美術館・博物館は、素敵なことになっていました。 ----- 川村記念美術館の名品達 『巨匠と出会う名画展』@兵庫県立美術館 (10/07) 古南米文化のドラマツルギー 『インカ・マヤ・アステカ展』@神戸市立博物館 (10/07) 2年に一度の芸術祭スタート! 「神戸ビエンナーレ」 (10/07) 体験型の考古学博物館、オープン! @兵庫県立考古博物館 (10/13) 永遠に続く祈りの微笑み 『木喰展』@明石市立文化博物館 (10/14) ----- 以前、佐倉に行った時、時間がなくて川村記念美術館をスルーしてしまったのですが、 今回、神戸で見ることが出来たのは僥倖でした。 『インカ・マヤ・アステカ展』は、前回東京行った時の候補に挙げていながら行けなかったので、 こちらも、神戸で見れて大変得した気分。 で、『神戸ビエンナーレ』は想像以上に素敵極まりなく、 もしかしたら、神戸は横浜に勝てたのかも、と(笑) 是非、この機会に、神戸にお越しくださいまし(笑) 兵庫県立考古学博物館のある播磨町は、私が生まれ育ち、帰ってきた町で、 縁あって、祖父がオープニングセレモニーに招待して頂いていたので、 代理でセレモニーに参加させて頂くという幸運に与りました。 そして、まさか『木喰展』が、明石で見られるとは…! 以前行き損ねた『円空展』も神戸新聞社が主催でしたから、きっと好きな方がいらっしゃるのでしょう。 正直、「木喰仏像」は、写真でまとめて見ると、微笑が過ぎて、ちょっとコワいイメージだったのですが、 いやぁ、やはり、仏像は実際に目にして、手を合わせて拝むものです。 有難い仏像を拝ませて頂いたご縁に、改めて手を合わせて感謝。 ===== 講演会がいくつか。 ----- 石野博信先生(兵庫県立考古博物館館長) 「考古博へようこそ ~ひぼこ船団と大王の棺~」 @兵庫県立考古博物館 (10/14) 近都賀彦先生(株式会社ダイキン社長) @株式会社ダイキン (10/23) 辻将央先生(大峰堂薬品工業社長) @加古川倶楽部 (10/23) ----- 石野館長は、橿原でも活躍されていた先生で、「勉強する場ではなく、遊べる場に」の言葉通り、 博物館に仕掛けられた「遊び」を解説して頂きました。 話がとても知的で面白く、いや、良い館長を迎えたなぁ、と思います。 近都社長とは、これまでも何度かお話させて頂いていたのですが、 今回は、ご自身の仕事について、工場見学を交えながら。 特殊木材輸入、という業種なのですが、業界の中で、しっかりとした地位を築いてらして、 中国との取引の話など含めて、大変面白い話を聞かせて頂きました。 辻社長は、奈良で、漢方薬の抽出技術で独自の地位を築いてらっしゃいます。 社長業に入られてからの、波乱万丈のお話も、非常に感銘深かったのですが、 自分の身を削りながら、社員の方々のために、時間を割き、アイデアを練り、 謙虚に事業に邁進する姿は、経営者の鑑。 と、感想を述べたら、「自分なんてまだまだです。」との答え。 これで、私よりちょっと上くらいの年齢なんですから…。 ===== 鴻島での同世代交流会(ただし男ばかり(笑))なんてのもありましたし、 下関で塾講師やってる、小学生の塾時代からの友人H村氏と地元で喫茶してみたり、 (この後、彼の母上と、考古学博物館の開館記念講演会でお会いしたのにはびっくり。) ----- 中学以来の友人、M鳰氏と共に、大阪へN本氏が参加するバーベキューに誘って頂き、 N本氏と別れた後は、二人で海遊館行って、大阪駅でお茶して、ちょいと打ち合わせ。 ----- さらに、アメリカからの海外研修生の宿泊受け入れもありましたし、 N本氏に誘われて、大正琴のライブなぞに行ってみたりと、目まぐるしい10月でした。 ===== 金木犀と銀木犀 ----- 三島にある古大木の金木犀は、1里(4キロ)四方に香りを届けるそうです。 かって訪れた時は、少しほころんだ頃で、いつか満開の季節に訪れたいと思ったものです。 ----- 祖母が、家の金木犀を一枝手折って、祖父の病室に持って行きました。 「ほら、この花、香りで、何か分かりますやろ?」 「分からん。」 「おじいちゃん、即答すぎや。匂い、かいでもないやんか。」 「食べれるんか?」 「花やからなぁ。ちょっと、いや、食べようとしたらあかんって。」 「金木犀ですわ。な、おじいちゃん、いつ咲くか聞いてましたやろ。」 「ああ。金木犀か。」 「そうや。早いもんで、空も秋の風情を漂わし、萩の花も、金木犀の香りも…」 「背中が痒い。」 「ん?どこが痒いんや?ここでええか?て言うか、おじいちゃん、僕の話聞いてないや…」 「もうちょっと右。そこそこ。あー、気持ちええわ。」 「そうやろう。これがホンマの孫の手や。」 祖母が金木犀を手折ったあたりでは、美談になるはずだったのですが、 私の実家は、どうにも、そういうことに向いていない家族のようで…。 ともあれ、病室にあると言えど、祖父が元気というのは、有難いことでございます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
October 31, 2007 11:48:37 PM
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