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November 10, 2007
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カテゴリ:環境
未来は我らに…(1)

=====

学生のお二人からは、教科書を読んだだけでは分からない、「見えないシステム」
つまり、政治の裏で動いていることや、具体的な情報をどう得れば良いのか、
という質問もありました。

これに対して、瀧口氏からは、「見えない所」を見るために、物事の事象だけでなく、
常に全体像を思考することが重要だ
、というアドバイスがありました。

そして、何より、自分で行動して、壁にぶつかり、問題に直面することが大切で、
何が壁で、何が問題かが見えてくれば、全体像が見えてくるのだ
、と。

飯田氏から、それに加えて、マクロな視点を忘れないことだ、と。

=====
最後に各氏から一言。

氏からは、エネルギー開発について、バッテリー技術が進歩すれば、
太陽発電も、風力発電も、可能性を広げられる、というお話がありました。

-----
現在、例えば、「砂漠に太陽光パネルを置いて…」というプロジェクトが成立しないのは、
設置コスト以上に、送電ロスがあまりに大きくなり過ぎるからです。

しかし、このエネルギーを蓄電できるようになれば、輸送も簡単になり、ロスも軽減できます。
風力発電も、適切な風量の時に多く発電して、それを必要な時に、使用・輸送すれば良い


-----
他のエネルギーについて、原子力は廃棄物の問題、テロの問題があるため、難しいが、
埋蔵量から言えば、石炭を、効率よく、カーボンフリーで燃焼させる方法が模索されており、
これが実現されれば、エネルギー問題はかなり改善が見込まれる、とのことでした。

目標が設定できれば、技術は開発される
というのは、心強い言葉です。

=====
住吉氏からは、ゴールドマンサックスによる自然エネルギーへの投資が行われていること、
シリコンバレーで、ドット・コムならぬ「ワット・コム・ブーム」が起こっていることについて。

現在、べンチャーキャピタルで、29億ドル/年のお金の流れがあり、
先々市場規模として、190億ドルを越すだろうとの予測があるそうです。

日本では、まだまだこの方面への投資額は小規模ですが、
アメリカでは、「ワット・コム・ビジネス」が、裸一慣のドリーム市場になっている、と。

-----
そして、カーボンフリーの観点から、石炭の見直しに時代はシフトしていくだろう、とも。

石炭だと、カーボンフリーになり得るのかな?そこらへん私は理解できてないですが。
ただ、石炭で、カーボンフリーが達成でき、汚染物質の発生を抑えられるなら、
中国によるCO2排出・大気汚染を大幅に抑えることが出来る、はず。

ただし、いずれにせよ、石炭も化石燃料であることには違いはないわけですから、
過渡的なエネルギーということになるかとは思いますが。

-----
また、日本には、太陽光発電導入の余地はまだまだあり、
それは、ポテンシャリティが高いと言い換えることも出来るのだ、というのも。

=====
氏からは、追加で、最近話題になっているバイオ・エネルギーに関して
」に着目したバイオ・エネルギーを研究中である、という話がありました。

現在、実用化されているバイオ・エネルギーに関しては、食料資源との競合が言われています。
それに対して、米は、現在、余剰傾向にあるため、食料資源との競合は抑えられ、
3期作が可能であるため、効率的な収穫が可能であり、
さらに、藁なども含めて、全ての部分を使うことが出来る。
何より、米に新しい用途を与えることで、「稲作文化」を守ることが出来るのが、大きなメリットだ、ということでした。

-----
環境問題の難しさは、トータルで考えなければいけないこと、にあります。
対策はしなければいけない。しかし、その結果、別な問題を引き起こすようであってはならない。

例えば、オゾン層の問題で、代替フロンが議論された時、
代替フロンの一部は、強力な温暖化効果ガスであることが指摘されました。

あるいは、関西に帰ってからよく目にする「原子力発電はCO2を出しません」のCMにも、
放射性廃棄物の危険性とコストを無視した論旨が感じられます。


-----
氏は仰います。

対策、というものは、セグメントされた対策ではいけない。トー夕ルで考えなければならない。
「稲」に着目したバイオ・エネルギーは、単にエネルギーの問題だけでなく、
水田景観と環境の保全、農村の振興まで視野に入れた、懐の深い研究だと思います。

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環境シンポジウム ~いちばん身近な環境サミット~

【日時】2007.11/10
【場所】東京大学本郷キャンパス

【パネリスト】
 飯田 哲也 氏  (環境エネルギー政策研究所 所長)
 末吉 竹二郎 氏  (国連環境計画 金融イニシアチブ特別顧問)
 住 明正 氏  (東京大学 サステイナビリティ学 連携研究機関統括ディレクター)
 瀧口 博明 氏  (環境省大臣官房)
 石川さん、渡辺さん (東京大学学生)

【主催】東京ドリームネット





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Last updated  December 21, 2007 12:11:10 AM
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mrtk@jp@ Re[1]:本と共に~「ぼくらはそれでも肉を食う」(06/19) >そらねこさん コメントありがとうござ…
そらねこ@ Re:本と共に~「ぼくらはそれでも肉を食う」(06/19) はじめまして。本の題名につられてお邪魔…
浅葱斑@ 心のハレっていいですよね? こんにちは。 誕生日の暦から今の自分、未…
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