カテゴリ:美術
東京を離れる時、劇団の皆さんから戴いた餞別は、
『オズの魔法使い』の仕掛絵本でした。 それは大変楽しい本で、選んでくれた皆の気持ちがとても嬉しくて… なんて語は尽きませんが、この作者がロバート・サブダ氏。 今年最初の展覧会は、「紙の魔術師」ロバート・サブダ氏の仕掛絵本展でした。 ===== 展示は、サブダ氏の仕掛絵本に使われる型紙のシートの展示から始まり、 氏のアトリエの再現があります。 ----- 額に入れられた型紙のシートには、恐竜の顔や、小さな組立て部品が、所狭しと並んで… 何がどうなるのか、この段階では、想像もつきません。 ===== サブダの作品展示の前に、仕掛絵本の歴史解説と、 歴史的な仕掛絵本が展示されています。 ----- 展示ケースの中に入れられていては、説明があっても、 どんな仕掛なのか想像もつきませんが、 実際に仕掛けを動かしている映像が流されていたのが、嬉しい心遣い。 ----- 紐を引っ張ると、それぞれの動物の鳴き声が聞こえる仕掛け。 下のつまみを動かすと、キャラクターが動く仕掛け。 つまみを回すことで、くるっと画面が変わる仕掛け。 ページを開くと飛び出す仕掛け。 どれも、これも、楽しい♪ ----- 子供たちが、遊びすぎて壊してしまう様まで、想像してしまいます。 ===== さて、展示のメインは、サブダ氏が作った、名作仕掛絵本 『不思議の国のアリス』『恐竜時代』『オズの魔法使い』の巨大立体展示。 ボタンを押すと、巨大なページが開閉して、巨大な「飛び出す世界」が出現します。 いやはや、すごい迫力。 ----- これを支えているのは、繊細な組立の仕事。 スムーズに紙が出入りすることで、何度開閉しても、 同じ驚きを与えることが可能となるのです。 それにしても、素晴らしい天才ぶりだと思います。 ===== 会場を出た所では、色々な仕掛絵本が、所狭しと売られて、いやはや、楽しい限り。 ----- 『スターウォーズ』とかまであるのには…ちょっと苦笑してしまいましたけど、 それでも、いくつになっても「驚き」を忘れない、そんな楽しい気持ちが伝わってきました。 ----- 母は、仕掛絵本の作成キットも買っていましたが、 さてはて、今年中には完成するのかな? ===== もちろん子供も楽しめる、大人の「驚き」と「企み」に満ちた、とても素敵な展覧会でした。 これからもサブダ氏の「魔法」が、多くの人を幸せにしてくれますように。 ===== 『ロバート・サブダ しかけ絵本の世界展 』 @そごう神戸店本館 (神戸・三ノ宮) [会期]2007.12/18(火)~2008.01/06(日) [開館]10:00-20:00 [料金] 一般 800円 / 大学生・高校生 600円 / 中学生以下無料 ※サブダ氏の作品は、こちらで見ることが出来ます♪ →http://www.shikake-ehon.jp/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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