テーマ:最近観た映画。(40129)
カテゴリ:映画
CMで見た、柴咲コウさんのカンフー・ラクロスがカッコ良かったので、
映画館に観に行きました騙されました。 いや、カンフー・ラクロス映画で良かったのに。 めちゃな敵とか出て、すごい必殺技とか出すんだけど、 カンフーで逆転みたいな、そういうのを期待していたので、 なんともかんとも。 あー。ストーリーを略すのも面倒だ。 ===== 中国で少林拳の修行を終えて日本に帰ってきた少女が、 なんか知らんけど、大学に入ってラクロスをやることになって、練習を通じて、 友情とか育んで、メンバーに少林寺拳法を教えたりするようになるんだけど、 なんか知らんけど、彼女を狙う悪い組織、というか人がいて、 それが彼女の実家の道場を潰した犯人でもあって、 なんか知らんけど、そいつが塔の高い所にいて悪いことしてるから、 塔で順番に雑魚とか倒していって、そいつと戦って勝つ、と。 エンディングでようやく、ラクロスで活躍する姿が見れます。 これはカッコ良い。短いけど。 ----- えーっと、突っ込みどころが多過ぎて…。 「お前と戦ってみたかった」みたいなこと言うなら、 雑魚をいっぱいけしかけるなよ、とか、 中国人留学生が、柴咲コウさんからカンフーを習うのは、 日本人留学生が、ベルリンでドイツ人に寿司の握り方を 教えてもらうようなものじゃねーか、とか いや、なんか、もう良いや。 ===== 主演は、柴咲コウさん。 問答無用でカッコ良いし、上手い。本当素敵です。 ----- 彼女の兄弟子に、江口洋介さん。 これまた、カッコ良く頼りがいある「兄貴」を演じています。 ----- ジョーカーな役に、ナインティナインの岡村隆史さん。 普通のシーンでも、さりげなくカンフーアクションを取り入れた動きを見せつつ、 最後には大活躍を見せてくれます。この人の身体能力も、本当に高い。 ----- すごく偉い役に、仲村トオルさん。 鍛えている肉体と言い、すごいしカッコ良いのですが、 いかんせん、私の中では「あぶない刑事」のいじめられ役のイメージが強くて、 どうしても、「そんな偉そうなこと言ったら、館さんに怒られるよ…」とか、 「柴咲コウさんじゃなく、木の実ナナさん相手なら…」とか思ってしまって、 どうにもイメージがついてこない。 いや、カッコ良いのですよ? ===== いやはや、役者もアクションも素晴らしいのですが、 ストーリーが許しがたい程にダメダメ。 ギャグならギャグなりの、ハチャメチャならハチャメチャなりの、 「物語の中のリアリティ」があれば、それなりに楽しみますけど、 (「インディ・ジョーンズ」でも「パイレーツ・オブ・カリビアン」でも何でも良いや) そんなの皆無で、しかも最後は「愛」みたいな、サイテーな脚本。 これだけマンガ文化の発達した国で、 こんなにストーリーの破綻した作品が書けるなんて、 赦しがたいというより、理解不能です。 ジャンプなら、2週で打ち切りくらいの勢いですよ。 役者が素晴らしいだけに、なおもったいない。 てか、1年かけて特訓した柴咲さんをはじめ、 絶対めっちゃ頑張ったはずなのに、活躍のシーンがほとんどない、 ラクロスメンバーの女の子たち、 頑張った岡村さん、江口さん、仲村さん、 名前を貸してしまったチャウ・シンチーさん、みんな可哀想。 ----- 「チーム・アメリカ」という、ぶっとんだ映画がありましたが、 その製作チームが常に意識していたのが、 「ブラッカイマーならどうするか」だったそうです。 『アルマゲドン』やら『パイレーツ・オブ・カリビアン』やら、 ヒット作連発の辣腕プロデューサーの「ハリウッド臭さ」を笑い飛ばすため、 その手法をわざと真似て、それを人形劇でやってみせたわけですが、 笑いなり、ドラマなりを、大きなレベルでやりたいのなら、 それくらいの確信犯をやっても良いし、せめて研究はしよう。 ----- つまらないオリジナリティなんていりません。 どうせそういう映画だと思って、楽しみに観に来ているんだから。 非日常で面白い、ストレスなんてぶっ飛ばしてくれる そんな作品を期待していたのになぁ。 残念です。 ===== 『少林少女』 2008年 日本 107分 http://www.shaolingirl.jp/blog/ 監督:本広克行 出演:柴咲コウ / 江口洋介 / 岡村隆史 / 仲村トオル 他 ★☆☆☆☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
November 16, 2008 12:27:16 AM
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